私の想いを知る髪は

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元になったエピソード

18歳の冬。
6年間片想いしていた彼が春から地元を発つことを知りました。しかし私は地元に残るので離れることに、、。

彼への気持ちに区切りをつけようとそれまで伸ばしていた髪の毛を肩上にバッサリ切りました。
クラスの皆には 「失恋か?笑」なんてイジられましたが、失恋する勇気なんてありませんでした。



高校卒業後
彼に最後に会える卒業式が終わりました。
髪の毛を茶色に染め、気持ちを切り替え大学生になろう。そう決めました。

しかし思い出と想いが募っている恋。
そう簡単に忘れられるわけもなく時間だけが過ぎていきました。



1年後の19歳。
彼に気になる人ができたというSNSを見ました。
私の知らない所で彼は過ごし、恋をしていた。
想いを告げられなかった恋が終わりを告げた。
"失恋して髪を切る'' ありがちなことをしました。

1年間伸ばした髪を切り、毛先だけ少し茶色に。毛先はまだ18歳の彼を知るまま、、、。



さらに1年後の20歳。
茶色の毛先が残ったまま、髪は伸びました。
飾った髪で出た成人式。
再会した彼は18歳から変わっていました。
成人式後。また髪をバッサリ切りました。
もうあの頃の恋焦がれていた彼を知る髪はありません、、。

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written by すー