いいね!しました

たとえ思いが届かなくても…大好きな私の世界

コンテンツ名とURLをコピーする

元になったエピソード

友達の事を好きになってしまった。

中3で初めて同じクラスになった楓(かえで)。

透き通った声。長い黒髪ストレート。モデル体型。綺麗な二重の大きい目。成績優秀。誰もが憧れる、完璧な少女に思えた。

私はそんな彼女に一目惚れした。

それなのに、彼女は一人でいる事が多かった。

「おはよう!」

無視された。(聞こえてないのかな…)

もっと大きな声で「おはよう!!!」

「おはよう。」

可愛い…。

その後、私たちはどんどん仲良くなった。

だけど、仲良くなるに連れて、私は気づいていった。

彼女は耳が悪い…。

「楓〜!」
……。
「楓〜!!!」
「あ、ごめん聞いてなかった!」
なんて事ばっかり。聞き返されるのはまだいい方で、全く聞こえてない事だって多い。どんどん耳が悪くなって行ってる…そう感じた。

だから、今しかない…。

「楓!!!好き!!!」
二人で下校中。叫んだ。
「ごめん、なんか言った?」
笑顔でそう言われた。

聞こえているけど聞こえてないフリなのかな…。とも思ったけど、多分、彼女の耳は、何も聞こえていない。

私の目から、涙がこぼれた…。

続きを読む

written by ふうな@ダークドレアム

マンガ作者

一軸

秘密 投稿マンガ数 15

炭水化物が大好物です。 フリーランスの漫画家兼イラストレーターとして活動中です。 女性向けテイストの絵柄を得意としています。

エピソード投稿者