私は高校生の頃から、体調を崩すことがよくありました。
高3の時です。いつも保健室から帰る私に、クラスの友達は「大丈夫?」と声をかけてくれました。
ですが、その度に申し訳ないという気持ちと「なんで自分はこんなに弱いんだろう」と落ち込みました。
誰にも話せなかったし、頼ることに抵抗がありました。
そんな時、1人だけいつもニコニコと
「あ!サボりー?!」と声をかけてくれる人がいました。
私が「サボりじゃないよ!」と笑って返すと、優しい笑顔で「もう大丈夫?」と聞いてくれました。
私が体調を崩した時は、毎回必ずこうして声をかけてくれました。
彼は高1の時からの友達、しゅうちゃんです。
しゅうちゃんとは高校卒業後も連絡を取り、
大学1年生の冬に付き合い始めました。
しかし、私が体調を崩す頻度は変わらず多かったのです。
デートの度に、どこかでしんどくなってしまいあまり長く一緒にいれませんでした。
それでもしゅうちゃんは、いつも傍で助けてくれました。
「しんどくない?」「ちょっと休憩しよっか」
「我慢しなくていいからね」「俺に甘えてよ」
沢山の優しい言葉をかけてくれました。
私はそんなしゅうちゃんに感謝しつつも
「またしんどくなったらどうしよう」
「心配させたくない」
「こんなんじゃ私とのデート楽しくないよね」
と、いつも不安とごめんなさいという気持ちでいっぱいでした。
そんなある日、電話で私の思いを改めて伝えてみたんです。
「体調のことでいつも迷惑かけてごめんね」
「しゅうちゃん、もっと色んな所行きたいよね」
そして、「こんな私と一緒で楽しい?私でいいの?」
と、つい泣きながら聞いてしまいました。
すると、しゅうちゃんが電話越しで凄く泣いたんです。
「みかは悪くないのに、なんで謝るの?」
「俺はみかとおれるだけで楽しいのに、なんで俺の気持ち分かってくれないの?」
『迷惑なんか1回も思ったことない。
みかが申し訳無さそうにしてる顔を見るのが1番辛い。』
などと、沢山沢山思いを伝えてくれました。
ハッとしました。
しゅうちゃんがこんなにも私を思ってくれていたことを知りました。
今まで何をするにも、どこに行くのにも不安があった私。
ですがこれ以降、
①我慢や無理をしないで頼ること
②甘えてもいいということ
③口に出して思いを伝えること
を、私ができるように見守ってくれました。
(時間はかかりましたけど、少しずつ言えるようになりました)
今では、そうした不安から来る体調不良がほとんどなくなりました。
しんどい時はしんどいと、素直に頼れる存在がいることは私にとって大きいものでした。
気持ちも前向きに、明るくなりました。
そして何より、2人の間で「ありがとう」が本当に多くなりました。
弱かった私を受け入れてくれて、ずっと重い枷になっていた考え方まで変えてくれたしゅうちゃんには感謝の気持ちでいっぱいです。
written by みしゅ
Sponsored Link