付き添ってくれた彼からの最後まで優しい手紙

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元になったエピソード

"学校のあったその日、午後から体調が悪かった私。
6限までは何とか乗り切ったものの部活はさすがにキツくて、終わったら一緒に帰る約束をしていた彼氏に、先に帰ってしまうことを連絡しました。

するとすぐに学年の違う私の教室に会いに来て、「体調大丈夫?」と…。
「帰って今日はゆっくり休むね」と伝えると、1人で帰らせるの心配だから、と彼が家まで送ってくれることに。
一緒に帰るのは諦めていたのでそれだけでも十分嬉しくて体調も良くなる気がしたのですが、家に着いて玄関でバイバイした10分後、彼から私のスマホに電話が。

「寝てるのにごめんね、鍵開けられる?」
バイバイしたと見せかけて、実は近くのスーパーでゼリーや紅茶など体調が悪くても食べやすい物をたくさん買って渡しに来てくれたんです。
彼と一緒に少し食べて、そろそろ寝ようかなとベッドに入ると、「1人じゃ心細いよね?お母さん帰ってくるまで隣にいるから安心して休みな」と言ってくれました。
私は本当に落ち着いて、完全に寝てしまいました。

数時間経って起きたときには彼はもう帰ってしまっていて、代わりに母がいました。
「さっき帰ったところよ、あなたを起こさないようにって薄暗い部屋で電気もつけずに勉強して待ってたのよ、あなたが咳をするたびに枕元に行ってねぇ…」と教えてくれました。
爆睡してしまいまともにお礼もバイバイも言えなかったことを少し悔やんでいたら彼が座っていた私の勉強机に何やら紙が。

“ほんとに辛そうで俺が変わってあげられたらなって思うよ、でもそばにいさせてくれたからいつもより少し安心できたよ、ゆっくり休んでね”
薄暗い部屋で頑張って書いてくれた彼からの置き手紙でした。
彼がそばにいてくれただけなのに、いさせてくれて、なんて…

体調が悪い時って何かと心細くなりますが、そんな時に優しく尽くしてくれた彼のこのエピソードはお別れしてしまった今でもずっと覚えています。

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written by 恋エピ公式

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miyuka

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