雪の日の奇跡、学生時代の三角関係

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元になったエピソード

私が住んでいる長崎は雪が少ないです。

大学入学時に入ったサークルで同い年の男の子、AとBに出会い、A、B、私を含めた10人程度のグループで仲良くしていました。
背が低くて普段はあまり笑わないけどたまに見せる笑顔が可愛いAと、長身でスタイルが良く真面目で優しいB。
2人ともサークルにファンがいるほど人気でした。
私はずっと密かにAのことをいいなと思っていました。

しかし、サークルでBが私のことを好きだという噂が流れ始めました。
そして2年生の冬、Bに告白されました。

Aへの気持ちだけが心残りでBに返事をできずにいたとき、突然ラインでAに散歩に誘われて近所の公園へ。
「Bはいいやつだから付き合え」と言われました。
雪が降っていました。

Aは私に興味がないんだとはっきり分かり、悲しくなって、少しヤケになってその日にBに付き合うと返事をしました。
Bは本当に優しくいい人で最初の1年間最高に楽しく付き合っていました。感謝しています。

1年後の冬、Bとはその時も付き合っていましたが互い忙しくて会えず少し疎遠になっていた頃でした。
その年の初雪の日、深夜のバイト帰りにたまたま道でAに会いました。

Aは友達との飲み会帰りで酔っ払っていて、いつもよりおしゃべりでした。
楽しくて2時間ほど話していると、Aが「お前のことが好きだった、1年前俺も告白しようと思って呼び出したのに言い出せなかった」と泣き笑いで教えてくれました。
私が見た最初で最後のAの涙でした。

その夜から約半年後、Bとはすれ違いになってしまい別れてしました。
サークルを引退しているので、私とキャンパスが違うA、Bとはもう会うことも少ないです。

でも、もうすぐ次の冬が来ます。
バカだとわかってはいるけれど、雪の日には何か起こる気がして冬が待ちきれません。
いつか、あの時、私も好きだったんだと伝えたいです。

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written by 恋エピ公式

マンガ作者

黒川ゆうま

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