アメリカの和食レストランでバイトしていた時の話。
当時気になっていた彼はとても人懐っこく、一つ下だったこともあり、すぐに姉弟みたいに仲良くなりました。お互いにおちょくりあったり、ふざけあったりと彼と同じシフトの時はとても楽しく仕事ができ、そんな彼に次第に惹かれていきました。
そんなある時、お誕生日のお祝いでご来店されていたお客様の接客を彼がしていました。食事を終えたお客様は持参したケーキを取り出し、彼に記念に一枚写真を、と頼んでいました。彼は気を利かせて食べ終えた食器などを取り下げたり、お客様が持ってきていた花束をセットしたりと忙しそうにしていたので、私もそこのテーブルの片付けを手伝いに行きました。ご婦人のお客様もそんな彼を見て、「あなたの将来の奥さんもこんなふうに写真をキレイに撮ってもらえるんでしょうね〜、羨ましい」と褒めると、彼は私を指差して、「彼女にもそう言ってやってください」と返事しました。ご婦人も私もその返事に驚きました。遠回しに彼が私に奥さんになって欲しいと言っているのかと思って急にドキドキし始めました。私とご婦人の反応を見た彼が慌てた様子で「いつも僕の将来の奥さんは大変だとか言っておちょくってくるので」と照れながら説明していたので、なんだ、そういうことかと納得しましたが、しばらくドキドキは止まりませんでした。
written by mickeymouse29
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