この出会いに運命を感じながら

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元になったエピソード

中学3年の頃、受験勉強を控えており、恋愛に興味がなかった私がいました。勉強ばかりで、男の人に興味がなく、毎日を過ごしていきました。そして、受験の日、1日目は無事に終わりましたが、2日目に事件は起こりました。2日目の朝、熱が出て測ってみると38度越え…受験の時期はインフルエンザが流行っている時でした。熱が出た=インフルエンザにかかったと理解は出来たのですが、これまで頑張ってきた勉強を無駄にしたくは無かったため、親に頼み込んで受験場所に送ってもらい、別室で受けさせていただくことになりました。2教科ほどあり、1教科は倒れそうになりながらも勉強したことを元に力を出して頑張りました。そして、休憩になった時に、机に倒れて休んでいるとその部屋のドアが開いて男の子が入ってきました。顔も真っ赤にしていて、今にも倒れそうな様子でした。その男の子を見た際に胸を打たれたような衝撃をしました。今思うと、私は彼に一目惚れをしていたのかなって思っています。でも、熱で朦朧としていたので、その時は気にも止めませんでした。そして、2教科目も受け、2日目が無事に終わりました。私は慣れてきたのか2教科目が終わったタイミングではマシになってました。それから、帰ろうとして、席から立つと、同じタイミングで彼も立ちました。同じタイミングで教室を出ようとしたため、私は彼にお先にどうぞと譲りながら、「大丈夫ですか?」と声をかけました。彼は「…」と黙ったままでした。私は「無視された!?なんだこの人は…」と思っていましたが、熱で朦朧としていただろうから仕方ないことだなって今は思うことができます。そこから、熱で乗り越えた受験は、合格することが出来ました。そして、入学式があり、教室でクラスメイトの自己紹介がありました。次々挨拶をしていき、10人目になり、前に男の子が立ちました。その男の子は受験の時に別室で途中から入ってきた男の子でした。私は、思い出すことはできませんでした。ただ、「あ、意外と、かっこいいかも…なんか、見たことある顔だな…」と、その時に2度目の一目惚れをしました(私は気づいてないため、初めてだと思っています)。それから、彼とは友達以上恋人未満という関係を築いていっていました。中学校の時は勉強ばかりで恋愛に興味がなかったですが、高校になって恋愛に興味が出てきてしまったので、彼に玉砕覚悟で告白したいなーと思っていましたが、自信がつかなくて、延ばし延ばしになっていました。そして、クリスマスの時期になり、終業式で明日から冬休みという時に、教室で仲良く話していました。友達関係が継続中だったため、もう無理なのかなって諦めていました…。そんな中、急に好きな人に話になりました。「なんで、急に!?」と思っていながら、恥ずかしさがあったため、「いないよ!私の話はいいから、彼くんは?」と言ってしまいました。私の言葉を聞いた彼は、「いないよ。可愛い彼女が出来たらいいのにねー」と言いました。今でも、なぜかは分かりませんが、私はこのタイミングは告白するタイミングでは!?と思ってしまい、
私「じゃあ、私が彼女に立候補しようかなー」彼「お、それは嬉しいことだね!」
私「…へ?冗談じゃなくて?」
彼「え?冗談じゃないよ?」
私は、どういうこと?と頭が混乱になってしまいました。それが、彼に伝わったのか、「鈍感すぎでしょ…告白しないと伝わらないのか…ずっと好きでした。付き合ってください。」と言われました。何が起こっているかは分からなかったですが、少しずつ告白されたんだと実感し、びっくりしながら、「はい!お願いします(泣)」と泣きながら言いました。その日に、ずっと願っていた彼氏彼女となりました。帰る時間になって、「付き合ったから一緒に帰ろうか?」と彼が教室を出ようとしている時の姿を見て、受験の時の彼を思い出して、受験の日に教室を出ていく彼と今の彼が一緒だと気づきました。あ、あの時の彼は、あなただったの?とその時にわかりました。あ、彼は熱で朦朧になっていて、そういう人がいたなーていう感じで、記憶がないらしいです(笑)。
今年、付き合って5年目ですが、あの受験の出会いは運命の出会いだったのかなって思っています。私が熱を出さなければ、彼とも会えてないし、受験に失敗していたら彼と再会することも出来なかった。この再会は運命だと思っています。それを思いながら、今日も彼と幸せに過ごしています。

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written by 大きなクマ

マンガ作者

スイコ

女性 投稿マンガ数 11

絵を描くのが大好きです。 ゆっくりペースではありますが、大切に描かせていただきます。

エピソード投稿者

大きなクマ

女性 投稿エピ 1