十分後に聞けた「大好き」の言葉

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元になったエピソード

これは、当時付き合っていた彼氏にドキドキさせられたお話。
休みの日の夜、彼と電話をしていたときのことです。
「今日何したの?」とか「今テレビ見てるー」とかくだらない会話をして1時間くらい経つと、お互い話のネタに尽きて沈黙が続いていました。
夜中だったこともあり、その沈黙の間に私は寝かけていました。
私が寝かけて何分か経ったとき、彼がなにかを話していたらしく、その声で目を覚ました私。
ですが何を言っていたのかはっきり聞き取ることができなかったので私は「え、なに?」と聞き返しました。
彼に「え、聞こえてたでしょ!?」と言われたのですが寝ぼけていて聞いてなかったので、「まじで聞こえなかった、ごめん」と言い「もう一回言って」とお願いしました。
「じゃあ10分後にもう一回言う」と言われ、その後また他愛もない会話をしていました。

私は彼がなんと言っていたのか気になったので「ねえ、もう10分経ったよ」とさっき言った言葉を言わせようとしました。
期待して待ってたのに「え、何の話?」とはぐらかされたので、「もういいよ」と言って私は黙り込みました。私が拗ねたことを察したのか、彼が「大好き、大好きだよ」と言ったのです。


普段はシャイで好きの二文字もなかなか言わない彼が、大好きと2回も言ったことに驚きつつ、深夜テンションな彼にドキドキしました。
今でも思い出すとフッと懐かしい気持ちになり、ほっこりする私の大切な思い出です。

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written by twinkle_star