センパイがチョコを受け取らない理由。

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元になったエピソード

今日は年に一度。


チョコを添えて、大切な人に想いを伝えられるバレンタインの日。


そんな年に一度のとくべつな今日だから──…


放課後、誰もいない教室に
澪斗(ミオト)センパイを呼び出した。


今日こそ、この想いを伝えるために──…。



「話ってなに?」

「え、っと……こ、これを渡したくて!」


チョコが入ったピンクの紙袋を、澪斗センパイの前に差し出す。


「チョコ?」

「はいっ……澪斗センパイのために頑張って作りました。受け取ってくれませんか……?」

「──ごめん。これは受け取れない」

「……っ、」



澪斗センパイからの即答に落ち込んだ、
次の瞬間──



「俺は、こはるの気持ちしか受け取るつもりないから」

「……え、?」



なんとも予想外な言葉が返ってくる。


『これは受け取れない』


そう澪斗センパイに言われたものだから、告白もダメだと思い諦めかけていた。


それなのに澪斗センパイ……いじわるです。



「澪斗センパイ……す、好きです……っ!」

「ん、よく出来ました」



優しく微笑む澪斗センパイに頭をなでられ、私のほっぺは赤く染まっていく。


心臓もドッキドキだ。



「さて。こはるから気持ちも受け取ったことだし、そのチョコ食べてあげる」

「ふぇっ!?」



私がそう驚く間に、澪斗センパイの手元にはピンクの紙袋が。



「う、上手く出来た自信ないですが……」

「……うん。いいんじゃない?でも、少し甘いかもね」

「えっ!?甘さならちゃんとひかえめに……!」



前に澪斗センパイは甘いのが苦手って聞いたことがあったから、ちゃんと甘さはひかえめにして作ったつもりですが……。



「たしかに甘さひかえめだよ?……だけど、こはるの気持ちを受け取ってから、このチョコを食べるのは甘すぎるってこと」

「澪斗センパイ……」

「俺も好きだよ、こはるのこと。ずっと前から」



澪斗センパイとのバレンタインは甘すぎて……
チョコレートみたいに溶けちゃいそうです。

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written by :*✿ひめりぃ✿*:

マンガ作者

ふぅ

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読むのも描くのもラブコメ・ギャグコメが好きです。 身長差・年の差・ファンタジーが大好き。 イラスト・漫画を中心に活動しています。

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:*✿ひめりぃ✿*:

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