私が片思いしていたのは、学年1モテると言われる男の子でした。
彼は、頭が良くて、顔もかっこよくて、スポーツ万能でとても優しくて男子女子関係なく仲良くし、クラスの真ん中にいるような人でした。
私もそんな彼の事を尊敬し、恋心を持つようになりました。
ある時、席替えをして席が近くになりました。
今まであまり話してこなかった私は、この機会に彼と仲良くなりたいと思いました。
ですが、私と話しているといつも彼は私をからかったりするような言い方やチビなどとバカにしてくるように言ってきました。
けれど、周りの女子には、いつものあの優しさで話しかけていました。それを見て私は、彼は私の事が気に入らないんだと思うようになり、少し距離を置くようになりました。
彼に話をしていてもなんだか顔が見れず、違う人と話すように離れてしまっていました。
そんな日が続き、ある日の掃除時間。
同じ掃除の当番だった私と彼は、掃除場所の外に行きました。同じ当番も何人かいたのですが、彼は私の手を取って人気がないところに連れていきました。すると彼が、、
「なんで俺の顔を見て話をしてくれないの?」
と言ってきました。私は、君に嫌われてると思っていることを伝えました。すると彼は、
大きなため息をついて、「好きな人には素が出ちゃうから」と言われました。
その時の少し照れた顔がいつもの何倍も可愛くて私もほっとしました。
それからも彼はいじってきたり、ばかにしてきたりすることはありましたがあの言葉を聞いてからそんなことを言われても嫌ではなくなりました。
素直になれない彼がとても可愛いと思いました。
written by はーちゃん
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