間違ってしまった小学生時代の話

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元になったエピソード

小学5年生の頃のお話です。

通っていた学校が、分校となり新しい学校に通い始めたころ
同じクラスの男の子と仲良くなりました。

彼はクラスでも1番背が高く陸上部に所属しており、人当たりも良く人気者でした。

調理実習でペアになったとき、調理手順を間違ってしまった美味しいとは言えないお味噌汁を「美味しい」と言って全て食べてくれたり、私が困っているときは積極的に声を掛けてくれたりと、私も彼と過ごす時間が大好きでした。

そんなとき友人から彼が私のことが好きらしい、という話を聞きました。

その頃はまだ恋愛としての好きを理解していませんでした。
そして、もちろん彼への気持ちが恋愛感情の好きなのかも分からないまま、私はとても困惑していました。

その話を聞いてからその話が本当なのか、気になって仕方なく我慢できずに私は彼に直接話を聞くことにしました。
好きな人いるの?と、そして返ってきた言葉は

「お前が好き」

人生で初めて面と向かって伝えられた好意に私は、何と返したらいいか分からないままその場から逃げてしまいました。

その後、一人ではどうしたらいいのか分からず彼のことを教えてくれた友人に相談をしました。
友人は親身になって話を聞いてくれました。

しかし次の日学校に行くと、友人が彼とのことを言いふらしてしまい、噂になりからかわれることになりました。
友人は「口止めされなかったから話してもいいかと思って…」と言われ、腹が立ちましたが噂を止めることが出来ず、彼とも今まで通り話が出来ないまま疎遠になってしまいました。

友人に相談をしたこと、彼の気持ちを蔑ろにしてしまったことを本当に後悔しました。
卒業して大人になって今となっては謝ることも、気持ちに応えることもできません。

それでも当時を振り返ると、今ならはっきり言えます。
私も彼のことが大好きでした。

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written by 恋エピ公式

マンガ作者

サッサん

女性 投稿マンガ数 25

学生の頃から出版社へ投稿していました。受賞はするものの、中々デビューできず、腐りかけてしまった子持ちアラサーです。10年投稿してきた漫画を無駄にしないためにも、評価されず芽が出なかった事実も見返すつもりで頑張りたいです。

エピソード投稿者

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