私には生まれた時から一緒の幼なじみがいました。親同士が仲が良く、物心つく頃にはよく遊んでいました。幼稚園に入園する頃にはすっかり私たちはケンカ友だちへ。しかし態度とは裏腹に幼いながらにも彼に恋心を抱いていました。卒園後もこの関係が続いていくのだろうと思っていましたが、親の都合で卒園後に隣町に引っ越すことに…彼と同じ小学校へ入学できなくなりました。
小学生になってからも母から彼の話を聞いていました。野球を始めたこと、背が伸びたこと。
彼のことがどこか頭の中に残ったまま中学生に。私は吹奏楽部に入部し、地区大会の野球応援に行きました。応援する試合の1試合前を観ていると、アナウンスで彼の名前が…。そこには成長しつつも、幼い頃の面影がある彼がマウンドにいました。仲間と汗を流しながらの全力プレー。ケンカばかりしていて素直になれなかった初恋でしたが、彼が素敵に成長していた姿を見れて、彼が初恋でよかったと思いました。
written by すー
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