忘れられない音色、今でも後悔している恋

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元になったエピソード

これは、私が中学生の頃のお話です。
私は吹奏楽部で、彼も吹奏楽部でした。
彼はユーフォニアムを担当して、私はサックスを担当していました。
中1の頃はクラスも別々で関わることも少なかったため全く彼のことは気にならなかったのですが、そのときから私は、彼のユーフォニアムの音色が大好きでした。

中2の時にクラス替えで彼と一緒になりました。
中2の冬に席が前後になり、前よりもうんと仲良くなり、いつの間にか彼は私の中で特別な存在になっていました。
彼は物知りだったのでいろんなことを教えてもらいました。
私はそんな話を聞くのが大好きでした。女友達よりも話す回数が多かったぐらいでした。

それから席が離れても、私がこまっているとすぐに助けに来てくれたり相談に乗ってくれたりと1番の頼れる存在でした。

しかしライバルがいました。
その子は彼のことを好きじゃないと口では言うものの、行動を見てると、絶対好きじゃんと思ってしまいます笑笑
その子と彼はよく仲良く口喧嘩をしていたので、まわりから[お似合い]というレッテルをはられていました。私はそんなまわりの冷やかしを聞くのが本当に辛かったです。

[好きじゃないならそんなに仲良くしないでよ]とも言えず、彼とは気まずい関係になり、いつの間にか卒業が迫っていました。
卒業式の前日の給食の時に彼にきつくあたってしまい、喧嘩になりました。

喧嘩したまま卒業を迎え、それ以来会話をしていません。私と彼は高校も違うのでこれから会うこともないでしょう。

本当に後悔しています。
ライバルと彼は同じ高校に行きました。
私はライバルと彼が仲良くしているのを見るのが怖くて他の高校を選びました。
彼は高校進学と共に眼鏡を卒業して、コンタクトにしたようです。好きだったのにな、眼鏡…笑

私は今でも、彼の音色が忘れられません。まるで彼自身のような優しくてあたたかい音…。
思い出すと今でも泣きそうになります。

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written by 恋エピ公式

マンガ作者

白夏

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男性でも女性でも、みんなに好かれるようなキャラクターが描けたらいいなと日々奮闘中です。

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