公開告白の本当の返事は…

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元になったエピソード

小学6年生の頃、私には好きな人がいました。
隣の席の優太くんです。
いつも私をからかって楽しそうに笑う優太くん。
私は怒りながらも、
内心はとてもドキドキしていました。
いつしか周りから2人は両思いだと噂になり、
私も優太くんも否定していました。
私達は相手にちょっかいを出す事でしか
話が出来ない関係でした。
ある日、学校から帰ると優太くんから
家に電話が来ました。
「あーゆめ?えーと…えーと…」
初めての電話で私もビックリしていたし、
優太くんのいつもと違う雰囲気に
緊張して逃げたくなりました。
優太くんはずっと、あのさーしか言わず、
沈黙が続き、私は緊張を隠す為に
「なにー?早く言ってよー切るよー?」
と、意地悪な事を言って、
その後切ってしまいました。
次の日何の電話だったか聞くと、
「学校の持ち物聞きたかっただけ」
と、誤魔化されてしまいました。

私達の関係は変わらず中学生になりました。
クラスが別々になってしまうかもしれない
とゆう不安もありましたが、
また同じクラスになりました。
ですが、小学生の頃とは違って
同じクラスでも前の様に喋る事が
出来なくなりました。
その事を友達に相談したところ、
「もう告白してしまおう!」と言われ、
ゆめが部活後告白する
と言う話が先輩にも広まり、
逃げられない状況になりました。
心の準備も出来ないまま、
優太くんの部活が終わると、
友達が優太くんを呼びに行き、
私は先輩に連れられ
正門の前に立たされました。
いよいよ優太くんが来て、
「えー話って何?疲れたから帰りたい」
いつも通り意地悪を言われ、
私は「えーと…えーと…」と、
何も言えずにいました。
沈黙の中知らない人達が、
ゾロゾロと増えて行き、
ドラマの様な公開告白状態です。
30分は経った頃、
ようやく小さな声で好きと言えました。
だけど優太くんの答えは、
「部活が忙しいからそうゆう暇はない」
呆気なく振られてしまいました。

次の日、優太くんに顔を合わせるのが
恥ずかしかったけど、
優太くんはいつもと変わらず、
むしろ、意地悪のネタにされ、
「俺の事好きなんだろー?」と、
からかわれる様になりました。
失恋は辛いけど、告白した事で
小学生の頃の様に
からかいに来てくれる様になって
嬉しかったのを覚えています。
だけど、その後直ぐ
私は家庭の事情で急遽転校しました。
中学1年の夏でした。


20歳になり、同窓会がありました。
優太くんは地方に引っ越してしまい、
再会は出来ませんでした。
懐かしい友達と楽しく話していると、
友達が申し訳なさそうに
優太くんの話をはじめました。

私が告白をして振られた日、
私の友達の家に優太くんから
電話があったそうです。
「大勢の前で本当の事が言えなかった。
俺もゆめの事が好きなんだ。
ゆめに伝えてくれない?」
そう言われたそうで、
友達は自分で伝えろと言ったそうです。

友達は「ゆめが失恋して悲しんでるのを
知りながら、本当の事を言えないで
ごめんなさい」と謝ってくれました。

俺の事好きなんだろ?と、
からかう様になったのも、
大人になって考えると、
私を好きだったんだな…と分かるし
小学生の時の電話も、きっと
私が告白をした時と同じで
好きを言うのに時間がかかったのかな。
あの時に戻って30分待ってみたかったな。

優太くんは私の青春時代の1ページ目に
これからもずっと残り続けます。

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written by ゆめ

マンガ作者

貴色

秘密 投稿マンガ数 19

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エピソード投稿者

ゆめ

女性 投稿エピ 1