世界一の花束、とても幸せでした

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元になったエピソード

28歳の時の話です。
当時、すごく忙しい職場でバリバリ働いていた私は、年に何回か出張がありました。

その時の出張は、とある研修で日数も一週間。
毎日缶詰で彼に連絡もままならない厳しい研修でした。
でも、この研修をパスすると、欲しかった資格を得ることができて、職場でも昇進が決定していました。

私は無事に最終試験に合格し、研修を終えて地元に帰りました。
まっさきに一人暮らしの彼の家に行き、合格を報告。

すると彼が、『絶対合格すると信じてた。おめでとう…』とおもむろに押入れを開けて、花束を取り出したのです。
…が、その花束を見てびっくり!!
ぐったりと煮えたように枯れた花束だったんです。

彼自身もびっくりして、あわてて押入れに戻して『ごめん、見なかったことにして』と。
彼は、花束が何日も持たないことを知らず、私が試験を受けている日に『絶対合格するから』と花束を買って、押入れに隠してサプライズするつもりだったそうです。

暑い時期だったので、花束はすぐだめになってしまったのですが、私には何より嬉しい気持ちでした。
その枯れた花束が欲しい!っと何度もお願いしましたが、彼はくれず、後日買い直してくれたのでした。

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written by 恋エピ公式

マンガ作者

貴色

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