涙が止まらなかった、忘れられないはつ恋

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元になったエピソード

中学三年のとき、わたしははつ恋が実り、同い年の彼と付き合い始めました。
彼は野球部で、ユニフォームがよく似合い、笑顔が特徴的だったのを覚えています。

みんなの前ではいつも悪戯な笑顔でわたしをからかい、二人きりになると少しだけ優しくなる彼がすごく好きでした。
掃除になるとすぐにふたりでごみ捨てに行くと言って部室で騒いだり、テストの点数で賭けをしたり、そんな日常がずっと続くのだと思っていました。

しかし高校に入って別々になり、私たちは別れてしまいました。
原因は会えないことでストレスや不安が募ったから。
ふたりで好きだと言い合い、泣きながらバイバイしました。
そんな理由だけでお別れしてしまったことを後悔しています。

高校が遠かったこともあり、それからは何度か彼の姿だけを見かけるだけでした。

大学に入り、仲の良い友達が出来ました。
その友達のインスタをフォローして、わたしは驚きました。
当時よりもがっしりとして、でも笑顔は変わらないあの彼が、画面の中で笑っていました。

その夜、私は泣きながらすべての投稿を見ました。
わたしをからかうときによくしていた、舌を出しながら目を瞑る仕草をする動画は、わたしにされているのだと錯覚するほど、あの頃のままでした。

つい先日、中学の同級生で集まることがあり、彼にも会いました。
友達のことは言いませんでした。
平然を装い「変わらないね」と声をかけると「照れてるの?」と言いながら舌を出した彼がわたしに幸せな日々を思い出させ、好きだと口から出そうになりました。

わたしは涙が零れそうになり、具合が悪いと言いそのまま帰りました。
「送る」と言った彼に甘えたくなりました。逞しい胸に抱きつきたくなりました。泣いて縋りたくなりました。好きだと伝えたくなりました。

私は今でも彼にはつ恋をしています。

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written by 恋エピ公式

マンガ作者

しのだちかこ

女性 投稿マンガ数 16

大阪中心にフォトグラファーしながら漫画を描く1児の母。 看板描きや店舗チラシ等、 デザインから作成まで請け負うなんでも屋さん。

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