彼と二人だけのデート、赤く染まる紅葉が綺麗でした

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元になったエピソード

大学生の頃に、当時付き合っていた彼氏が京都の嵐山で人力車のアルバイトをしていました。
車夫というらしいのですが、高校時代サッカー部で鍛えた足腰を生かして、春・秋の観光シーズンは嵐山で、夏は小樽か函館でアルバイトをしていました。
将来は旅行会社に就職したいのだそうです。
英語の勉強にもなるというので、厳しいバイトですがとても頑張っていました。
休みの日はアルバイトでなかなか会えず、外でデートをした覚えがあまりありません。
けれど、付き合って2度目の秋に、一度、彼の人力車に乗せてもらったことがあります。

デートと言えるのかわからないのですが、観光案内はほとんど無しでとにかく黙々と引っ張ってくれました。
普段はあまり通らないという竹林の裏手の細い道で一度立ち止まり、真っ赤なモミジを一緒に見ました。
汗を拭いながら、優しい笑顔で微笑んでくれました。

大学卒業後、彼とは別れてしまったのですが、一生懸命引っ張ってくれた彼の逞しい後ろ姿が今でも忘れられません。

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written by 恋エピ公式

マンガ作者

ケイト

秘密 投稿マンガ数 12

女性向けのきれい系男女を描くのが得意。

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