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失恋の傷を癒してくれた職場の後輩

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元になったエピソード

これは元職場でのはなしです。
私はもともと4年弱社内恋愛をしていました。
お相手は10個上で付き合っている間に上司になりました。
目立つ事が好きで、いつもみんなに囲まれている人気者タイプ。
一方、私はと言うと真逆で
自分に自信はなくわざわざ目立つ行動をしたくはなかった。
長々と付き合い、慣れてきたけれど…。
突然、別れようと言われました。
私は嫌だとごねたものの、適当に理由をつけて別れられてしまいました。
最初は、上司の俺と付き合うとお前は成長しない。仕事を頑張ってほしい幸せになってほしいからと、そう言われていましたが、別れてから数日後、本当の理由を知りました。

浮気でした。隣の会社の、私と見た目が正反対の女性。
化粧が濃くて自身に満ち溢れている感じ。
ショックだった。何が仕事だよ。何が幸せだよ。

そう思いながら傷ついていたその時、弱っている私に優しく話しかけてくれた人がいました。

その彼は、私より4個年上だけど、社歴は2年後輩で、私の彼氏が職場説明会で勧誘したのをきっかけで入社した方でした。
当然、私と付き合っているのも理解しています。

彼の見た目は、メガネをかけていて誰が見ても真面目というような感じ。
そして、私と似ている所はアニメが好きな所。
ロボット系が好きな彼と、美少女系が好きな私で、ジャンルは違うが元カレよりも話が合う気がしました。

少しずつ私の心は癒されていたものの、まだ別れたばかりの私はすぐほかの男性と仲良くすることを戸惑っていました。
4年弱付き合っていたのは、初めての彼氏だったから。

こんなに早く次を見つけるなんてチャラい女だな…。ずっとそう思っていました。
そして、風の噂で真面目な彼は別に好きな人がいるらしいとこの最悪なタイミングで聞いたのです。

やっぱり彼が優しいだけだったんだと。お世話になった先輩の女だったから、だよね?

元カレと別れてから3ヶ月後、突然仕事終わりに遊歩道がある公園に呼び出されました。

「夏の夜の道は心が癒されるんだ。よく、小さい頃からここを歩いたんだ。」
「そうなんだ…。」
今は、優しければ優しいほど辛い。

前を歩いていた彼が屋根付きのベンチに座ろうとうながされて、
しばらく沈黙が続き、彼が私の名前を呼んでこう言いました。
「好きなんです。」

へ?って想像していた事と違う言葉だったから思わず聞き返してしまった。

「だって、会社の人が他に好きな人いるって」
「それは、諦めたかったからです。俺はこの会社に来てからずっとあなたが好きでした。一目惚れです。でも、俺の恩人の恋人と知ってからは運命を呪いましたよ。だから、忘れたくて他の方との飲み会を参加しましたが、ダメでした。やっぱり忘れることが出来なかった。」

「別れたと聞いて、不謹慎だけど嬉しくて、3年間も誰にも言えずにいたんだから。」

私は社内恋愛に失敗して、また再び同じ過ちを繰り返すのが怖かったのですが、彼の優しさに飛び込むことにしました。

その優しい彼は今は旦那さんです。

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written by 恋エピ公式

マンガ作者

パウロタスク

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岩手在住の男性漫画家です。 幻冬舎Plusにて「農家メシ!」というエッセイ漫画を連載しています。 男ですが、みなさんにとって大切で、素敵なエピソードを一生懸命漫画にします!よろしくお願いします。

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