憧れだった先生の手

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元になったエピソード

高校に入って急に難しくなった数学。気づいたら、その先生を好きになっていました。
先生は、まだ20代と若く、女子高でもあったのでファンクラブがあるほど人気。私もよく質問と称して職員室に行っていましたが、同じような子が何人もいました。

私は、特に先生の男性らしく指が長くて大きな手が好きで、板書する手や職員室で教えてくれるときの手に見惚れ、あの手に守られたいな…と思いを募らせていきました。

高校1年の冬、先生が臨時講師だったため、1年で契約終了という話が聞こえてきました。思いきって告白すると、「こればっかりは…」と、断られました。 先生は、結局そのあと2年間契約延長で残ったので、最初は気まずかったものの、次第に元の関係に戻りました。

私は、無事に大学にも合格したのですが、卒業式は、なぜか先生には会えませんでした。でも、何かをできるわけでもなく、大学入学とともに地元を離れ、一人暮しをスタートしました。

そんなある夜、突然先生から電話が来ました。先生は、4月から公立の新規採用の先生になったばかりでした。一方私は、女子校から共学の大学に行ったこともあり、同世代の男の子が苦手で、「辞めたい」と悲しみにくれていました。先生は私の話を聞いて励ましてくれ、私も先生の新たな学校での話を聞いたりして、いつの間にか毎晩のように電話をするようになりました。でも、遠距離な上、新しい職場や部活の指導にと、日々忙しい先生に中々会えずにいました。また、私は卒業はしていましたが、地元では先生の現在の教え子や私と先生が出会った学校の生徒に会う可能性も考え、夏休みに地元から車で2時間程度の場所で開催される花火大会を見に行くことをお願いしました。すると、先生から二人で浴衣で行くことを提案してくれるほど、先生も乗り気でした。

新しく誂えた浴衣を着付けてもらい、先生と待ち合わせ場所で合流して、先生の車でのドライブ。憧れていた先生の運転する横顔にも、その運転する様にも、ドキドキでした。会場についてすぐ、先生から「繋ぐ?」と手を差し出してくれたので手を繋ぎました。「恋人繋ぎがいいな」というと、すぐに恋人繋ぎにしてくれました。数歩歩くと、「何て呼ぶ?先輩?」と。「先生!」と、人前で言わせないためだったようで(笑)、「何の先輩ですか(笑)“さん”呼びします~」と笑いあいました。

その後は、かつての教師と生徒の壁はなく、一人の女性として向き合ってくれている先生がいました。人混みやふたりで写真を撮るときは肩を寄せてくれたり、足下を気遣ったりしてくれました。「また誘ってもいい?」先生からのひとことは、本当に嬉しかったです。

高校時代の「あの手で守られたい」が叶った花火大会。今でもこの季節になると思い出します。

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written by リサ

マンガ作者

knt

女性 投稿マンガ数 31

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リサ

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