年下男子の男気に負けました

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元になったエピソード

当時、私は32歳。
周りの友人は結婚や出産やとライフイベントがある中で、私は付き合っていた彼氏の浮気が発覚し破局
一人で生きていく覚悟もしなければ!と、くいっぱぐれのない資格を模索していました。

それでも寂しさは感じ、久々にアプリに登録
しかし30代の女性はなかなか本気の恋愛に発展せず、お互いが手の内を探り合うような居心地の悪い出会いが多かったのです。

そんな中、私より3歳下の男性が私にイイネを付けてくれたのです。
「年下かぁ…」
年下の男性を恋愛対象として見たことがなく、お付き合いしたことがあるのも同じ歳か年上のみ。
しかし、出会いの窓口を減らしてはなるまい!とやり取りを続け、食事に行く約束を取り付けたのでした。

出会った彼は写真通りで、私と同じくらいの身長。
優しい顔立ちと丁寧なエスコートをしてくれる男性でした。

【お酒が好き!】という共通の趣味で仲良くなった彼は食の好みも似ている。
そしてなんと、偶然にも出身の高校が同じということがわかったのです!
3歳差なので、当時学校で顔を合わせることはなかったのですが、教師の話題などは通じて一気に仲が深まりました。

あっという間に時間が過ぎ、その後も何度か食事へ。
とんとん拍子にお付き合いに進む雰囲気…しかし私は、相手が年下ということもあって、この先に発展しないのではと考えていました。

「もう30代の時間を無駄にしたくない。
 今後もし1人で生きていくなら、その準備を少しでも若いうちにしておきたい」

と、資格勉強を優先することにしたのです。

彼から告白を受け、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、私は勉強に集中したい旨を伝えました。
すると彼は、

「それはお付き合いを断る理由になりますか?
 僕は勉強を頑張るゆきさんを応援したいです。1番傍で。」

といわれ、私はその優しさと少しの強引さに胸を打たれ、お付き合いを承諾したのでした。


彼は言葉通り、1番傍で私を支えてくれました。
お付き合いの期間中、「次に引っ越す時は一緒に住みたい」「ご両親に挨拶に行きたい」「勉強を頑張る姿が格好いい」と嬉しい言葉をたくさんくれました。
しかし私は、今まで付き合ってきた男性と彼を比べ「どうせ口先だけ」と失礼な思いを抱いていました。
彼を心から信用することができなかったのです。


1年後、資格勉強が終わりました。
結果は力及ばず不合格でしたが、その時も彼は1番傍にいてくれました。

「勉強が終わったばかりで申し訳ないけど…近いうちにご両親に挨拶に行きたい」

彼は勉強の期間中に言ったことを実行するつもりのようでした。

「もう勉強時間の邪魔を気にする必要もないからね!
 デートもたくさんできるし、早く一緒に住みたいから!」

そう言って、彼は数週間後には私の実家へ挨拶へ来てくれたのでした。
私は、彼が本当に有言実行をする人なのだとわかり、嬉しさとともに彼のことを信用しよう、と決断しました。
試験が終わって4ヶ月。
この期間に驚くほど話が早く進み、なんと今では婚約中!

年上の元カレと付き合っているときは考えられないような、誠実で優しい頼りがいのある年下彼氏。
私の心を、安心と幸せと満面の笑みで満たしてくれるのは、これからもこの人しかいません。

そんな私たちは来年、正式に結婚します。

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written by ゆき

マンガ作者

パウロタスク

男性 投稿マンガ数 29

岩手在住の男性漫画家です。 幻冬舎Plusにて「農家メシ!」というエッセイ漫画を連載しています。 男ですが、みなさんにとって大切で、素敵なエピソードを一生懸命漫画にします!よろしくお願いします。

エピソード投稿者

ゆき

女性 投稿エピ 3

実体験を元にエピソードを投稿していきます! よろしくお願いします(*´v`)