顔も名前もわからない相手とのやり取り

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元になったエピソード

高校2年生3学期から卒業にかけての頃の話です。
私の学校は7クラスありましたが、移動教室が多く、毎授業教科書を持って移動していました。
そんな中部活も同じの仲のいい友達が「ユウリちゃん(私)の席で授業を受けてるよ」という話を聞き、私は机の上に「今日雨だから部活やだな〜」と書いたことがキッカケで、机の上で友達との文字のやり取りが始まりました。
そんなある日、移動教室から戻ると、知らない字体が書かれていました。移動教室の為、顔も名前も分からないのですが、丁寧に書かれた字体で、少しドキッとしました。
私は「何部?」とか「何組?」とか沢山質問をし、SNSという文明がある世の中で誰とやり取りしてるのかわからないドキドキ感が楽しく、このやり取りは高校2年生の終わりまで続きました。
結局顔も名前もわからないまま、3年生になり、クラス替えがあり、新しいクラスになってやり取りができなくなったことに寂しく思っていた矢先、隣の席に座っていた男の子が「もしかして...」と声をかけてくれました。
相手は私の席に座ってたこともあり、名前はわかっていたそうですが、7クラスある事もあり、お互いの顔を知らず、普段は人見知りの私が初めて、人見知りせずに会話をすることもできました。
机の上でのやり取りの頃はヤンチャな性格なのかなと思っていましたが、イメージと真逆で彼の容姿が童顔で優しい顔をしていて、清潔感もあり、第一印象が良く、性格も温厚で大人しく、口調も柔らかくて、私にとって気になる人になりました。
同じクラスになってからは「少女漫画みたいな出会いだね!」と笑い話のように話していましたが、高校卒業の日に彼から告白をされ、それから5年の月日を経た大学卒業の春、私達は結婚をする事になりました。
高校の頃のドキドキ感は今でも忘れない思い出です。

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written by ユウリ

マンガ作者

山田ぽむち

女性 投稿マンガ数 1

Instagramでエッセイ(彼氏のこと・高校時代のこと)を描いています! 他サイトにて連載もしていました 詳しくはホームページ(ブログ)にまとめてあります

エピソード投稿者

ユウリ

女性 投稿エピ 1

兵庫県在住