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忘れられない、お参りに来てくれた彼の姿

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元になったエピソード

3年前、ずっと闘病していた祖父とお別れをしました。
祖父とは別々に暮らしていましたが、歩ける距離に家があり、祖父の家で友達と遊ぶこともありました。
私は祖父の事が大好きで、お別れは悲しくて辛くて、
仲のいい友達にも話す気力がない程でした。
でも、祖父が闘病していた頃、私が辛い時に話を聞いてもらっていた幼馴染みの彼にだけは、祖父とのお別れを伝えました。
その時の反応は正直あまり覚えていません。
励ましてもらったかも覚えていないほど
あっさりした返信だった気がします。

「よく祖父の家で一緒に遊んだのに、冷たい人なのかな…。」

ですが、お葬式の次の日くらいでしょうか、
彼から急に「今からお参りに行く」とのこと。
まだ親戚がたくさんいる日だし、
いつも急ではあるけれどまさか「行く」という言葉がくるなんて。
そして数十分後、本当に来てくれた彼は、しっかり筆ペンで名前を書いた「お布施」を持ってきてくれました。
深く長く手を合わせてくれていた姿が印象的でした。

「この人は家族のことまで大切にしてくれる人なんだ…」

祖父は彼をよく気にかけていました。
祖父と彼が楽しそうに話す姿が今でも思い出されます。
お参りを終えた彼は落ち込む私にいつも通り接してくれて、気持ちが楽になりました。

彼はシャイで、あまり多くを語るタイプではないため、何を考えているのか分からない事もありますがその分、口だけではなく行動で示してくれる人です。
どんな慰めの言葉よりお参りに来てくれた姿に本当の優しさを感じました。
普段はそっけないけれど、私が1番辛い時に1番近くで支えてくれる人なのだと気付きました。
私はずっと彼への思いがlikeなのかloveなのか悩んでいたけれど
思い返すとこの日から私はずっと彼に恋をしています。

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written by リエ

マンガ作者

なぁ

女性 投稿マンガ数 7

東京在住の イラストレーター 【ピュアでかわいいイラスト】 お仕事依頼はインスタのdmから

エピソード投稿者

リエ

秘密 投稿エピ 3