続・先生からの一通のメール

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元になったエピソード

先生とあれから会わないまま2年が経ち、私は仕事に明け暮れていました。
そんな中で、中学で同じ選抜仲間だった親友のあきの結婚式の日が近づいてました。
あきは地元にいて、こんな状況だから少人数にはなるけど、結婚式はするんだっ!!!っと頑張って準備を続けて来たので、私も絶対に行くと決めてました。(ちゃんと検査も受けました)
その結婚式の数日前にあきから電話がかかってきました。

あき「まこー!元気だった?!結婚式の前にまこと話したいなと思っててさーー!」
まこ「元気♪本当結婚式ドキドキやね!待ち遠しい!」
あき「ありがとう!当日は受付も宜しくお願いします!それでね、結婚式に城田先生も来るよー!!」

私は、心臓が飛び跳ねてドキドキして、その後のあきとの会話も頭に入ってこないほど動揺しました。
大好きな城田先生に会える…でもどんな顔して会えばいいんだろう…自分の気持ちは…あのメールの意味は…正直不安でいっぱいでした。

結婚式当日。
結婚式の受付は初めてでバタバタしていました。
そんな中、目の前に来たのは…城田先生。
顔を見た瞬間に、胸が締め付けられて…泣きそうになり、固まってしまいました…。
結婚式だからか、髪もしっかり整っててますますカッコよくなった先生だけど、変わらないクシャッとした笑顔で「まこ、久しぶりだな!元気か?」と言いながら受付をすませすぐその場を離れていきました。私は何一つ言葉が出ずに、ただ見つめるだけしかできなくて…。
挙式が行われ、幸せいっぱいのあきと旦那さんの顔を見て、私も幸せな気持ちに包まれながら、新郎新婦との写真タイム。
急いであきのところに行き、バレーの仲間と撮っていた時、「先生たちも一緒に入ってくださーーい!」とみんなが先生たちを呼び、もちろんその中にも城田先生もいて…。

城田先生「おおっ!入る入る!」
あき「先生、相変わらず声でかっ!早く早く!…城田先生は、まこの隣に立ってー!」
城田先生「おう!」

先生は私の隣に立ち、写真を撮る瞬間に私の肩をグッと寄せて…また胸が締め付けられました。

先生「まこ、綺麗になったな。」

先生はボソッと呟いてすぐに席に戻りました。
態度が全然変わらない大人な城田先生と比べて私は…余裕もなく、ただ先生にドキドキさせられっぱなしでどうしようもなかったです。
式も無事に終わり、二次会まで時間があったので、友達とどこかで時間潰そうとしてた時、私の携帯が鳴りました。
相手は、城田先生でした。

まこ「もしもし…?」
先生「もしもし、まこ?今どこにいる?」
まこ「今、みんなとどっかで時間を潰そうかって話になってて…まだ式場から離れてないですけど…」
先生「そっか。俺式場出たんだけど、ちょっとまこに話したい事があるから、今から迎え行っていい?」

みんなと一旦分かれて、先生をドキドキしながら待ってると…

先生「まこ。乗って!」

車から顔を出した先生は、いつもの私の大好きな人で…ドライブしよう!と車を走らせました。

先生「久しぶりだなあ。会うのも、こうやってちゃんと話すのも。2年ぶりくらいか?」
まこ「そうですね。2年ぶりくらい。…連絡しなくてごめんなさい。」
先生「まこが自分で考えたうえでの選択なんだから、謝る必要ないよ。まぁ…連絡は待ってたけどな!」

先生はケラケラ笑いながらそう言いました。
それから他愛のない会話をしているうちに、海に着きました。

先生「外はちょっと肌寒いから中で…2年前、まこが帰った後に後悔した。大人のふりしてまこに全部委ねて…。あの時は、まこ自身に考えて答えを出してもらったほうがいいって思ってたんだけど、そうじゃなかったわ。自分の気持ちもはっきり伝えてないのに考えてなんて酷すぎるよな。」
まこ「どういうことですか…?」
先生「俺はお前のことが好きだよ。」

私は夢かと思いました。

先生「ただ単に怖かったんだよ。まこが大人になればなるほど、俺への興味が薄れていくって思ってたから。そっちの方がまこにとって良いことだって思ってたけど、嫌だなって思ってる自分もいて。あんな遠回しなメールを送って…ただの悪あがきだよなー笑。俺はまこのことになると余裕が無くなる。今日久しぶりに会って、まこの気持ちが俺に無くても、伝えたいって思った。俺のわがまま。ずっと好きだった。」

先生の言葉1つ1つが嬉しくて、照れ臭そうに話す先生を見て、涙が出ました。

まこ「先生、今更ずるい…!」
先生「今更か…そうだよな。そんな顔させるはずじゃなかったんだけど、ごめんな。まこには幸せになってほしい。」
まこ「先生にも幸せになってほしい。」
先生「ありがとな!…よし。そろそろ二次会の場所に送るよ。」

先生はそう言って、私の気持ちを聞かずに車を出そうとしたので…

まこ「待って先生。私の気持ち、伝えてない。」
先生「え?」
まこ「先生と会ってない間も…先生のことを考えない日なんてなかったんですよ。」
先生「まこ…分かりづらい。はっきり言って。」
まこ「え…だから…そういうことですよ…!」

私は急に恥ずかしくなりました。

先生「…。」
まこ「私も先生が好きです…。ずっと大好きでした。」

その瞬間に先生に抱きしめられました。
嬉しくて嬉しくて嬉しくてたまらなかったです。

先生「お前の返答的にだめかと思ってた…。先生やりすぎて自己完結するところだった。」
まこ「だめなんかじゃないよぉ…ずっと好きだったもん…涙止まんない…どうしよう…これから二次会もあるのにーーーーっ/////」
先生「ハハッ!嬉し泣きした!ってみんなに言ってやれ!笑。でも本当…これから考えることも大変なことも沢山あるぞ?遠距離だし…大丈夫か?」
まこ「うん、遠距離は寂しいけど、でも先生と一緒なら大丈夫…!」
先生「一緒に頑張ろう!」
まこ「先生、大好き…!」
先生「俺も」
先生との初めてのキスは涙でしょっぱくて、だけど幸せなキスでした。

中学3年の冬、城田先生に恋をして
あの一通のメールから凄く遠回りしたけど
大好きな城田先生と付き合うことになりました。
彼氏になった先生は、しっかりしてるけど、意外と甘えん坊で少しやきもち焼きです。笑

今は遠距離ですけど、毎日連絡を取り合っていて、今後のことについても楽しく話し合っています。
いつか今後の進展があったら、また思い出として恋エピを残せたらと思っています。

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written by しん