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チーズケーキでお腹いっぱいになった話

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元になったエピソード

仕事の繁忙期、私が帰宅したのは23時過ぎでした。
明日は、久々に彼とのデート。
本当は長風呂してパックして、準備万端で会いたかったのに疲労困憊でご飯も食べずに寝落ちしてしまいました。

翌朝。
やばい、寝坊した。
急いで身支度をして待ち合わせ場所へ向かいますが、待ち合わせの時間に間には間に合いそうにありません。
「本当にごめん、寝坊しちゃって30分遅れそう…」
せっかくのデートなのに、がっかりさせてしまって申し訳ないと思いながら彼に連絡しました。
「大丈夫だよ!疲れが溜まってるんだよ。ゆっくりおいでね」
相変わらず優しい返事でした。
かえって罪悪感だな、と思いつつ電車に乗り込みました。

乗り換えの駅で、美味しそうなケーキの販売が行われていました。
そういえば、彼はチーズケーキが好きだったっけ。
乗り換えの時間までまだ少しあるし、遅刻してしまったお詫びに買っていこうと、ちょっと高めのケーキを2つ買いました。

無事に待ち合わせ場所に着くと、彼は笑顔で迎えてくれました。
「大丈夫だった?疲れてない?」
寝坊するほど寝ちゃったし、大丈夫だよと答えると
それは良かった、と笑ってくれました。
「あ、それで、、」
私はチーズケーキを彼に手渡しました。
「遅れちゃってごめんね。お詫びといってはなんだけど2人で食べない?」
喜んでくれると思っていたのですが、彼は目を丸くして唖然としています。
「えっチーズケーキ?」
彼の反応に、こんなの買う時間があるなら早く来てよって思われたかも、と悲しくなったのも束の間でした。
「いや、実は俺も。最近仕事忙しいみたいだったし、疲れてるだろうからご褒美にと思って、、、」
彼が笑いながら私に差し出したのは二つのチーズケーキでした。
私も思わず吹き出して、2人して同じこと考えすぎたね、と笑いました。
まさか2人してチーズケーキを買うなんて思ってなかったので、驚きました。

そのあとは2人でゆっくり4つのチーズケーキを平らげました。
しばらくなにも食べられなくなるくらい満腹になったけど、嬉しくて幸せな出来事でした。

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written by リズ

マンガ作者

パウロタスク

男性 投稿マンガ数 29

岩手在住の男性漫画家です。 幻冬舎Plusにて「農家メシ!」というエッセイ漫画を連載しています。 男ですが、みなさんにとって大切で、素敵なエピソードを一生懸命漫画にします!よろしくお願いします。

エピソード投稿者

リズ

投稿エピ 4