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なかなか名前で呼んでくれなかった彼

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元になったエピソード

私には1年間ずっと想いを寄せている彼がいます

彼はゆう。ゆうとは中学校1年生の時に出会いました。
何度目かの席替えをした時、ゆうと隣の席になりました。当時はゆうのことをよく知らなかったため
なんとも思いませんでした。

彼はビックリしたりすると女の子みたいな声を出すのですがそれが面白くてたまにからかってました。
からかうと相手も「お前モテないだろ!!!」と言ってくるため私も反論してたまにプチ喧嘩になってました。そんな喧嘩しながらも私たちは中学生男女としてごくごく普通な距離感で仲良くなっていきました。

2学期に入ってゆうの後ろの席になりました。
彼は授業中たまに振り返って私に話しかけてきました。そして授業中でも2人で楽しく話して先生に怒られたり、、、、笑
その時はまだ自分の気持ちに気づいてなく、
ただ、話しやすい友達としか思ってませんでした。
しかし、ある日隣の席の男子生徒から手紙がまわってきてこっそりみると“おまえゆうのこと好きやろ”
と書いてありびっくりして隣をみるとそのその手紙をまわした本人はにやにやと笑ってしました。
私はにらみつけ“そんなわけないやろ”と手紙にかきぽいっと彼の机の上に投げました。



月日がたつにつれて私とゆうはどんどん仲が良くなっていきました。
ある日私はずっと気になっていた事があり彼に話かけました。
「ゆうってなんで私のこと苗字呼びなん?」そう聞いてみるとあーとか、んーとかいって結局話をそらされ違う話題に移ってました。

ある技術の授業のとき私たちクラスは本棚を作ってました。本棚はほぼ完成に近付いており、あとは釘を打つのみとなってました。
私は同じ班の人に手伝ってもらいながら打っていたのですがなんせ不器用なため失敗してしまい
釘をぬくことになりました。わたしが打った釘は変な曲がりかたをしており、男子2人がかりでも
抜くことができず困っていると
隣の班からゆうが来てくれ、いとも簡単に釘を抜いてくれました。
私はお礼を言うとゆうは少しうつむき加減に自分の席へ戻っていきました。
その彼の耳は少し赤いように見えました。

給食を食べているときいつものようにゆうに話しかけられ食べるのも忘れて楽しく話していると
「つきは料理とかするの?」といわれました。
そう言った彼の顔はいつもと少し違い緊張してるようでした。いつも苗字で呼ばれてたのに急に名前で呼ばれたのです。
私はいつもと変わらず返事をしながらも
とてもどきどきしてました。
その時ゆうが好きになりました。



1年たってお互い2年生になった今でも私はゆうのことがすきです

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written by ぽん