大切な私の恋の思い出。

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元になったエピソード

私は中高一貫校に通っていました。6年間バスケ部で恋愛には全く興味無さそうだといわれるほど、専ら部活女子だった私ですが、実はひそかに中2の時から高3まで恋をしていました。相手は学校の先生。しかも顧問の先生です。普段は物静かなのに、部活になると真剣な表情を見せる先生にいつの間にか恋をしてました。でも、部活の生徒という立場上誰にも気持ちを打ち明けることは決してできません。先生は他の生徒にも人気で、部活の生徒以外は積極的に自習ノートなどでアピールして、褒められているところを見ると、堂々とアピールできることを羨ましいと思うと同時に、いつも胸が苦しくて仕方ありませんでした。
そこで私は、部活以外で活躍して褒めてもらおうと努力を始めたのです。勉強に委員会にボランティア、研究、その他の活動諸々を自主的にやってきました。いくつか目に見える形で結果も出すことができたのですが、努力は虚しく先生に褒められてもらうどころか、引退試合直前と他の活動の佳境が重なり、部活が疎かになってしまって怒られてしまうことが多かったです。
結局先生には気持ちを伝えることはできませんでした。卒業後も関わりがあるため、部活上の立場を崩すことが怖かったからです。でも、先生を振り向かせるためにたくさんの努力したことに後悔はないし、実際、今何一つ無駄にはなっていません。たくさんの努力は大学の入試に役立ち、合格することができましたし、そんな大学に入学して入ったサークルでは、たくさんの友達と、大好きで大切な彼氏とも出会うことができました。
先生への想いは報われませんでしたが、私の人生を大きく変えた、決して忘れることのできない、切なくて、でも私にとって大切な恋だったのです。
高校卒業の時に先生からのメッセージは、いつも手帳に挟んでいます。





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written by らな

マンガ作者

パウロタスク

男性 投稿マンガ数 29

岩手在住の男性漫画家です。 幻冬舎Plusにて「農家メシ!」というエッセイ漫画を連載しています。 男ですが、みなさんにとって大切で、素敵なエピソードを一生懸命漫画にします!よろしくお願いします。

エピソード投稿者

らな

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