高校生一年生の私の初恋のお話をしたいと思います。
いとこのお兄ちゃんの自宅に遊びに行った時です。クリーム色の髪に目が切れ長な貴方が居ました。
一目見た瞬間に恋に落ちたのを覚えています。
それから連絡先を交換してもらいました。
毎日の様に電話をしていました。
ある日、デートに誘われました。
もちろん返事は「お願いします。」の一言でした。
デート初日。
私はドキドキして待ち合わせ場所に向かいました。
しかし、いくら待っても貴方は来ません。
私はひたすら待ち続けました。
2時間後、彼から連絡が来ました。
「体調が悪くて今日は行けない、ごめん。」
私はショックで泣きたくなりましたがまた日を改めて会う約束をしました。
それから一週間後…。
いくら連絡をしても返って来なくて、電話も出てくれなくなりました。
ある夜、貴方からの電話に私はドキドキしながら出たのを覚えています。
電話してきたのは貴方のお姉さんでした。
貴方はお星様になってしまいました。
幼かった私は事実を受け止めきれなくて泣きじゃくりました。そこからの記憶がありません。
後から知った事が貴方は病気を患っていた事。
私と出会った時には末期だった事。
それでも私は、一生分の恋をしました。
もう一度時間を戻せるとしたら伝えてもいいですか?
「貴方が好きです。」
written by はるたくるみ
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