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「良かったら、息子のお嫁さんに…」

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元になったエピソード

①大学4年生の時、サラリーマン層がよく利用する居酒屋でアルバイトをしていました。大体のお客様はお酒で気が大きくなっているため、『どこの大学?何歳なの?』と絡まれることがしばしばありました。
②ある日のこと、50代後半の男性のお客様に『高校の時、部活は何していたの?今は何年生なの?』と聞かれ、『硬式テニスをしていました。今は大学4年生です。』と答えました。
すると、『うちの息子と同い年で部活も一緒だ。息子は高3のときにインターハイで準優勝したんだよ。今はM大学でもテニスを続けてて主将を務めているんだよ。うちの息子のお嫁さんになってくれない?(笑)』と冗談混じりでお話されました。
私は『またまた〜』と言ってその場をやり過ごしたのですが、インターハイで準優勝したということと、有名なM大学でテニス部の主将をしていることは私にとったらすごいことだったので、すごく印象に残ったお客様でした。
③アルバイトは大学を卒業するまで続けました。その後は就職しました。
8月に同じ支店に配属された同期の男の子と付き合うことになりました。
彼の実家に挨拶に行った時に、②の印象に残っていたお客様がいました。なんと彼のお父さんだったのです。
④私がアルバイトしていた居酒屋にお義父さんが来て、私とお話ししたことを伝えました。
普段、お義父さんはアルバイトの子に声を掛けることはないみたいで、あの時は『可愛い子がいるなあ、この子みたいな子が息子の嫁になってくれたならいいなあ』と思って私に声をかけたみたいです。お義父さんはしっかり私のことを覚えてくれていました。まさかこういう形で再会するとは思っていなかったのでお互いびっくりしました。
⑤それから2年後、私は彼と結婚し、あのお客様とも家族になりました。『うちの息子のお嫁さんにならない?』と冗談で言ったことが本当に叶ったのでお義父さんは喜んでくれています。
あの時の話をお義父さんはいつも嬉しそうに『わしが最初に息子の嫁を見つけたんや。』と友達や近所の方にお話ししています(笑)

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written by えみり

マンガ作者

天音アモイ

女性 投稿マンガ数 7

京都市在住のイラストレーター、漫画家。6歳差の二人の娘たちとギニア出身の旦那との日常や多文化ネタ、実話あるあるなどをコミックエッセイに描いています。キュンとする恋愛エピソード、体験談など新しいジャンルにも挑戦していきたいと思っています。よろしくお願いします!

エピソード投稿者

えみり

投稿エピ 1