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冷たいようで本当は優しい先生

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元になったエピソード

私が高校2年生になったときに、臨時として先生は採用されました。
若くてカッコいいので、着任されてすぐに女子生徒から人気になっていました。

そんな先生は優しそうな見た目とは逆に冷たい人です。

生徒が「勉強教えて〜」と来ても「めんどくさい」や「自分で考えて」と言う人です。

私も何度もそう言われていたのですが、先生のファンの子達と違って本気で勉強したいのが伝わったのか「教えてください」と言いに行くと「いいよ、いつにする?」と言ってくれるようになりました。でも相変わらず、教えてくれている間も「そんくらいわかるでしょ?」など意地悪そうに言ってきてました。笑

そんな先生ですが、私も着任式の日からカッコいいと思っていて、勉強を何度も教えてもらっているうちに好きになっていました。

2年生が終わり3年生になってからも、私が大学進学を志望していたこともあり勉強教えてもらっていました。そして私はまだ先生のことが好きでした。

受験の前日、その日も私は先生に勉強を教えてもらっていました。
勉強が終わってから私は「先生!明日頑張れるように応援メッセージとかもらえませんか?」と言いました。しかし、先生に「俺、そういうの苦手なんだよね」と言われ、しつこくお願いして嫌われるのが怖かったので「そうなんですか、、」とだけ言い私は黙りました。

すると先生は手で来てというジェスチャーをしました。
私たちの間に机があったので私は顔だけ近づけました。
そうすると先生は私の頭の方にゆっくり手を伸ばしてきて、私にデコピンをしました。
手が近づいてくる間に私は、頭に何か付いてて取ってくれるだろうなとか、考えていました。笑

デコピンされた後、私はびっくりして「え!?」と言い先生の顔を見ると、少し赤くなっていて照れた表情で「明日頑張れ」と言ってくれました。

こんな先生を初めて見れたことと、先生らしい方法で応援してくれたことがとっても嬉しかったです。


次の日、私は緊張しましたが昨日のことを思い出したら頑張ろうとやる気が出て、落ち着いて受験を頑張ることができました。これも全部先生のお陰です。

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written by みおり