バレンタインの日、先輩の優しさに甘えてしまいました

コンテンツ名とURLをコピーする

元になったエピソード

去年のバレンタインのことです。

私には同じ高校に大好きな片想いの相手である先輩がいていつも私からご飯を誘ってたまにご飯食べに行ってました。去年のバレンタインは、一週間前から好きな人とご飯を食べに行く約束をしてました。お互いその日がバレンタインってことに全く気付かず、ただご飯に行く予定でした。
私は約束を取りつけて食事する日にちを確認した時「バレンタインだ!!」って気付きました。そしてそれから一週間、内緒でダイエットしたり前日にはいつもより時間をかけてスキンケアしたりしました。
けど当日、お昼ご飯の時食堂で彼から突然「大きい課題が出ちゃってやらないとといけなくなって…来週でもいいかな…本当にごめんね……」と謝られ、私は「いいよいいよ、気にしないで!」と言いました。
いつもは履かないスカートを履いたりいつもよりオシャレしてたし楽しみだった私は内心すごい悲しかったのですが、彼が悪い訳でもないし、(まあ来週になっただけ)と自分に言い聞かせていました。けどただの女子高生にとって「好きな人とバレンタインの日に夜ご飯食べに行く」だなんて憧れて楽しみすぎたもので、泣いてしまいました。彼には見せないように背を向けて泣いてたのですが、友達が大きい声で「○○ー!!泣かないで!!」って言ったので彼にもバレてしまいました。
彼は悪くないのに泣いちゃう自分が申し訳なくて恥ずかしくて、余計に涙が出ました。彼は黙ってティッシュを机の上に置いてくれましたが、それでもっと泣いてしまい、しかも前ご飯に行った時彼が「すぐ泣く子は少し面倒くさいよね」って言ってたのを思い出して、(ああ、面倒臭いって思われた、終わった…)って思いました。
その後午後のクラスがあったから向かったのですが、やっぱり申し訳なくて放課後になる前に彼にメールしました。
メール内容

私「放課後時間ある?」
彼「うん、というかやっぱり今日ご飯いこう」
私「え!!悪いからいいよ、ただ直接謝りたかっただけだから…忙しいだろうし気にしないで!」
彼「いやいや、君を傷つけたのは僕だ。それに関してすごく申し訳ないし、やっぱり行こう」
という内容で、いくら大丈夫と言っても頑固な彼は聞かず、結局行くことになりました。
放課後待ち合わせして、私が「本当今日ごめんね…」と言ったら笑顔で「ううん、大丈夫だよ!気にしないで!」と言われました。お店に行く途中、彼に「あ、このお菓子あげる。」と突然お菓子もらったり、レストランでは会話がずっと尽きなかったり、バス停でもバスでも、ずーーっと2人で会話をしてました。最寄りのバス停から家に帰る途中、「あ、星が綺麗だね」ってお互い夜空を見上げながら話してたり、彼の家に先に着いたので、バイバイと言うと、「家に帰ったら連絡してね!」と言われたりして家に帰ってめーるしたり。それだけだけど、本当に自分にとっては最高のバレンタインの思い出になりました。
P.S. 私の親友情報によると、私が食堂を去った後、彼は私の親友に「○○に申し訳なく思うんだ、どうしたらいいかな…」と何回も聞いたりしてたらしいです。それを聞いて私は恥ずかしい気持ちと、申し訳ない気持ちと、嫌われてなかったんだって気持ちと、私の事そんな考えてくれてたんだっていう気持ちが入り交じって片想いだけどとてもとても幸せでした。

続きを読む

written by 大福

マンガ作者

むぎこ

女性 投稿マンガ数 7

絵を描かせて頂いております。 よろしくお願い致します。 普段は腐っているので注意です。

エピソード投稿者

大福

投稿エピ 1