中学の卒業式、彼はどう思っていたのかな

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元になったエピソード

私は中学三年生のとき、初めて恋をしました。
とても柔軟剤の香りがよくて、
彼が通ったらすぐにわかる、大きなブレザーを
ぶかぶかに着ていた彼。
その男の子は、おバカでみんなのいじられキャラ。でもいつも明るく、クラスの人気者でした。

そんな彼と初めて話したのは、修学旅行終わりの集会。
列に並んでいた時に初めて話しかけられました。
「たのしかったな、お土産何買った?」

その時は、初めて喋りかけてくれたことに、
さすが、フレンドリーで優しい人なんだなと思いました。

そこから、席替えで彼が後ろの席になり、
距離が一気に近くなりました。
後ろから背中トントンとしてきたのに、
振り返ったら「なんもない笑」
とか、
何度もシャーペンを落としてきたり、
逆に落としてしまった時に
拾ってくれたくせに「俺持ってないで笑」
とか。。
みんなからいじられてるくせに
私にだけそんなことをしてくれた
そんな彼のことが、いつのまにか好きになっていました。

そして、わたしは後期彼の友達と委員会が同じに
なりました。なんと、友達を待つ、と彼も残っていたのです。
終業式の日、ワックスモップかけがありました。
ですが、わたしはうまくかけれず、先生に「もう、彼と変わってもらい」と少しわられながら言われ、彼はわたしからモップを取ろうとしました。
ですが、わたしは「自分でやるよ!」と
照れてしたをむいてしまいましたが、
少しモップの取り扱いみたいな感じで
距離が近くなりました。

その日の夜からラインも続きました。
彼からはよく、好きな人おるん?ときかれて、
その度にわたしはドキドキしてましたが、
おらんよと、答えてました
そのうち、
わたしは本気で彼が好きになりました。

その頃から、わたしの顔にも出てしまっていたのでしょう。
周りから「彼のこと好きなん?」と聞かれるようになり、わたしは焦って
「違うし」といい、彼とも目を合わせなくなり、
避けてしまうようになりました。

ラインもしなくなり、卒業式が終わりました。

その日の打ち上げの終わり、
人が見てない隙に「俺のことどう思ってるん?」と
彼から聞かれました。
わたしは、本当に緊張していたし、避けていたのでもうじぶんのきもちがいえず、
「いままでありがとう、いっぱい話せて楽しかった」とだけ言って逃げてしまいました。

あの時勇気を出して好きと言ってたら
なにか変わっていたかもしれないと思うと、
胸がぎゅっとなります。

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written by はのん

マンガ作者

パウロタスク

男性 投稿マンガ数 29

岩手在住の男性漫画家です。 幻冬舎Plusにて「農家メシ!」というエッセイ漫画を連載しています。 男ですが、みなさんにとって大切で、素敵なエピソードを一生懸命漫画にします!よろしくお願いします。

エピソード投稿者

はのん

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