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夏休みなのに彼に会えない⁉夏祭りで聞いた彼の決意

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元になったエピソード

他エピソードの続編です。


翔君と付き合い始めてすぐ夏休みになりました。

夏休みに入ってから私は吹奏楽の部活で
翔君はサッカー部のマネージャーで学校で会えると思っていたのですが、
全然会えませんでした。

家に帰って翔君にメールを送っても返事はくれるんですが、
部活に行っていない様子でした。
寂しいと思っていました。

理由を聞いても教えてくれず、
サッカー部の人に聞いても知らないと言われます。

ある日デート行こうと誘いましたが
「もう少し待って」断られました。
(もう少し待つってどういう意味よ)

私は怒っていました。

夏休みも後半に差し掛かり、お盆休みでお墓参りしているとき
翔君から電話が鳴りました。

翔君「今度の夏祭り一緒に行かない?」
私「いけるけど、急にどうしたの?というかなんで今まで会いたいって言ったのにダメだったの!」
と怒ってしまいました。

翔君「夏祭りのときにちゃんと話するから。ごめんて!」
翔君「じゃあ夏祭りのとき、18時に駅まで迎えに行くね!」

と電話を終えました。

怒ってしまったけど、結局翔君と初デートの夏祭りかーとドキドキしました。
こっそり浴衣も買って準備万端でした(笑


夏祭りの当日、
駅で待っていると、車から声をかけられました。
(ナンパだったらどうしようと思いました。)

少し無視していたのですが、
車から人が降りてきて、(ヤバいどうしよう・・・・)
と思ったら、翔君のお兄さん(先輩)でした。

ホッとしてたら
「車に乗って。祭りの近くまで行くから」
ということで車に乗ると
助手席には先輩の彼女で、後ろの座席には翔君がいました。
(あ、お兄さんカップルと一緒なのね)
と理解しました。

翔君「久しぶり!ちょっとこんな形で会うなんて恥ずかしいな・・・兄貴もいるし。」
私「ちょっと翔君、夏休み全然会えなかったじゃない!部活にも行ってないみたいだし心配したじゃん!」
翔君「後でちゃんと話すから。とりあえずお祭り一緒に行こう!」

ということでお兄さんの車で祭りの近くまで連れてきてもらいました。


車を降りるとき、翔君が「よっこらしょっと」と重そうに降りてて
歩き出したら、足も遅く不自然な歩き方していました。

(足また悪くしちゃったのかな?部活も行ってなかったのに?)

お祭りなので、人が多くて歩くのが大変だったようで
お兄さんが肩を支えながら歩いていました。

それでも一生懸命お祭りを一緒に楽しませてくれようとしてて
一緒にかき氷たべたり、的あてしたりして楽しんでいました。

翔君「ちょっと疲れたから神社の階段で少し休んでいい?」
お兄さん「じゃあ、俺とマイは他行ってくるから、その辺で休んどけ。後でまた迎えにくるから。」
とお兄さんカップルと別行動になりました。

ようやく翔君と2人なりましたが。
私の中でモヤモヤした感情がいっぱいあって何から話したらいいか考えていたら
翔君「言ってなかったんだけど、実は夏休み入ってすぐ足の手術をしたよ。」
翔君「手術してしばらく歩けなくて入院してて、8月に入ってからリハビリを始めてちょっと歩けるようになって・・・」
私「ちょ、ちょっと待って!聞いてないよ!」
翔君「そりゃ言ってないよ(笑) 2学期入ったら普通に歩けて、ちゃんとサッカーできるようになっててビックリさせるつもりだったんだから・・・」
私「そんなサプライズ嬉しくない!!ずっと会いたかったのに!なんで教えてくれなかったのよ!」
翔君「会いたかったけどさ・・・足の手術してすっごく痛かったし、リハビリもけっこう大変でメッチャコケてたんだよ」
翔君「見られるの恥ずかしかったし、2学期から治ったぜー!!ヒャッハー!って見せたくて(笑」
翔君「手術は成功したよ。ちゃんとリハビリがんばれば来年にはサッカーできると思う。」

翔君「来年の引退前の大会までにはちゃんとサッカーできるようになって、試合出れるようになって・・・」
翔君「そのとき応援にきてほしくて・・・そのときにまたハットトリックするから・・・そのときに・・・」

拳をグーにして私のほうへ突き出してきて
「ミナも拳出して・・・」

私と翔君は拳を合わせてました。

翔君「今度はちゃんと、オレがミナに向かってガッツポーズ決めるよ!」
翔君「だから、これからも俺を応援してね!」
(また泣かせにきたか・・・!)

私「わかった!応援するよ!楽しみにしてるね!だけどね!」
私「内緒で手術するなんて酷い!今度秘密ごとしたら、応援しないから!!」

そのときにドーンと花火が上がり、周りの人たちが花火を眺めて上を見ている間に




翔君と私はキスをしていました・・・

(ファーストキスは・・・・たこ焼き味。)

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written by mimi