気持ちは色褪せない、愛しいあなた

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元になったエピソード

わたしの勤めるクリニックに、ステキなご夫婦が通って来られます。

だんなさまは、足が悪く杖をついています。
奥さまは認知症状が進み、幼女のようなふるまいをされます。
ちょうちょやネコを見つけてクリニックを飛び出してしまったり、同じ話を何度も繰り返したり、突然歌い出したり…。
そんな奥さまを優しく見守り、走り出す奥さまに優しい相槌をうちながら追いかけたり、同じ話にもなんどもうなづいているだんなさま。
お金の管理はだんなさまなので、受付にはだんなさまがこられます。
「わたしは足が悪くなったから、妻を追いかけるのが大変です。」と言いながら優しく奥さまをみつめるだんなさま。
認知のこともあるので、次の来院やお薬のおはなしも全部だんなさまにお伝えします。
すると、奥さまが急に立ち上がりやってきて、「内緒話?ダメよ!ゆきちゃん(だんなさまはゆきおさんという名前です)はわたしの〜。」とだんなさまに腕を絡めます。
受付スタッフが まぁ、とか ステキね、とか囃すと、だんなさまは照れ臭そうに微笑み、奥さまは嬉しそうに笑っています。
ある日、会計待ちのお二人の会話を聞いていると
奥さま「今日は美味しいもの食べて帰ろ?」
だんなさま「◯子さん(息子さんのお嫁さん)がご飯を作っているよ?」
奥さま「だめ。ふたりでいきたいの。行くって言って。ほら、はい!言って」
だんなさま「わかったわかった」
奥さま「言った!わかったって言ったね。行こうね、ふたりでごはん。」
だんなさまは優しく頷いて、手を繋いで帰っていきました。

聞いていたスタッフ一同、赤面するほどのラブラブぶりです。
こんなご夫婦になりたいなと思います。
ちなみに、おふたりは94歳の同い年。
20歳の時に出会って、駆け落ちのように結婚したのだそうです。

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written by しろっぷ

マンガ作者

白夏

女性 投稿マンガ数 8

男性でも女性でも、みんなに好かれるようなキャラクターが描けたらいいなと日々奮闘中です。

エピソード投稿者

しろっぷ

女性 投稿エピ 3

実は結構な高齢(笑) むかーしの記憶を辿り綴っています。