シャイな二人が文通で紡ぐ恋

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元になったエピソード

彼は私にとってはじめての恋人でした。
しかし2人ともとてもシャイで、
彼が携帯を持っていなかったので唯一の連絡手段は手紙でした。
手紙を直接渡すのも恥ずかしかったので、手紙はお互いの靴箱に朝一に入れてその返信はまた次の日、、と1日1通の文通をしていました。
私たちは2人ともバスケ部で朝練があり、2人とも手紙を誰にも見られずに入れるために、開門と同時に入っていました。
開門と同時に入るのは私たち2人と野球部くらいで。
朝練で他のバスケ部が来るまでは40分以上ありました。
手紙を受け取って体育館に行くと、一生懸命シュートを打っている彼の姿が。
冬の朝の張り詰めた空気の中で、2人違うゴールに向かって会話もなくただシュートを打って。
誰もいないのに恥ずかしくて会話ができませんでした。
そんなある日、手紙が途絶えました。とてもショックで朝練のシュート全部外すくらい動揺していました。

放課後部活から帰ろうとすると、
校門に彼が。
私に近づいて来て、
これからはこーやって喋ろ。
と。
冬の雪の中私を待ってくれて、勇気を出して声をかけてくれた彼の姿を見てキュンキュンが止まりませんでした。

今は別れてしまいましたが、彼のことはいつになっても忘れられません。

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written by 恋エピ公式

マンガ作者

貴色

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