飛行機雲を連れて夢を叶えた彼

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元になったエピソード

私が彼を好きになったのは、忘れもしない中学2年の冬でした。

席替えで、隣同士になったのです。窓際の一番後ろの席でした。
昔から塾が一緒で、とても頭がいい彼のことは前から知っていました。
その時はあまりいい印象ではなかったのですが、席が隣になってから変わりました。

先生に指されて答えがわからない私にメモを見せて助けてくれたり、教科書を忘れたときは席をくっつけて見せてくれたりと、そういう普段の気づかいが上手な彼のことを好きになりました。

バレンタインに、プレゼントのアプローチもしました。
中学を卒業する前に告白しましたが、彼女がいたので振られました。それでも好きで、違う高校へ進んでからも告白しました。受験があるからと2回目も振られました。
大学2年になり生活も落ち着いた頃に告白し、ついに付き合うことができましたが1年ほどで別れました。

そのあと何年もの月日が経ち、友人から、彼がパイロットになったと聞きました。
席が隣だった中学生の頃、英語関係の仕事に就きたいと話していたので、パイロットの仕事に就くことで叶えたんだなぁと思い、嬉しく感じました。

私が沖縄行きの飛行機に乗ったとき、奇跡がおきました。アナウンスで聞いた副操縦士の名前は彼のものだったのです。とても嬉しくなり、あの頃恋していた自分を思い出しました。

彼はもう結婚して一児の父になっているとのことですが、きっと将来、彼なら立派な機長になれるはずです。

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written by 恋エピ公式

マンガ作者

こもとさち

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