大学3年生の4月のことです。その年から始まるゼミの歓迎会も兼ねて大学構内でお花見をすることになりました。
ゼミに入ることが決まった時の顔合わせと説明会で顔合わせはしていましたが、親しい友人がいるわけでもなくやや緊張しての参加でした。
お花見は夕方からの開催でしたが、その日は4月とは思えないほど寒くなりました。
また、学校が山の中にあったので街中より更に冷え込み、ガタガタと震えだすほどでした。
初の飲み会ということでそれなりに感じの良い服装をと思い軽装で来てしまったこともあり、とても冷たいお酒や花見を楽しめる余裕はありません。
おそらく本当に震えていたのでしょう。
お花見が始まってしばらくしたところで、説明会の時からカッコいいと思っていた先輩が私に話しかけてきました。
少し話をしていたところ、私があまりに寒そうなことに気が付いて自分の上着をかけてくれたのです。
そのやさしさがとても嬉しかったのですが、先輩が風邪をひいても悪いので返そうとしました。
しかし、ややほろ酔いだったこともあり、結果的に二人でくっついてあたたまってしまいました。
それがきっかけでその先輩と付き合うようになったのでした。
written by 恋エピ公式
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