ある年のクリスマスのはなしです。
当時の私はブランド時計の販売員をしていたので、クリスマスはまさに繁忙期…
とても忙しく仕事をしていました。
プレゼントを探しに来るカップルや夫婦を接客する度、「いいなあ…私だって彼と過ごしたい」というきもちがありました。
だけど、そんな気持ちを圧し殺して必死に働いていました。
そして、クリスマス当日は家に帰ると、疲れ果てて夜ご飯も食べずにすぐに寝てしまいました。
その後私は連休にはいり、世間は年末モードの12月30日。
クリスマスなんて過ぎ去っていた頃、私が目覚めたのはお昼過ぎ。
寝ぼけ眼で洗面所にいき、顔を洗い、ふと鏡を見ると、なにやら紙が貼ってありました。
「今年もみんなの幸せのためにおつかれさま。今日はゆっくりしようね」
そう書いてありました。すぐに家の中の彼を探そうと部屋に戻ると、そこにはニコニコ顔の彼と私の大好きな料理ばかり並んだテーブルが目に入りました。
「おはよう!メリークリスマス♡」
そう言われながらぎゅっと抱き締められて、嬉しくて思わず泣いてしまいました。
すれ違ってなんかなかったんだ。とっても安心して、お仕事もがんばってよかったと思えました。
今年もだいすきな彼、いえ、今は旦那様と、一緒に過ごす7回目のクリスマスが楽しみです♡
written by 恋エピ公式
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