高校3年生のクリスマスの思い出です。
私はそれまで男性と付き合った経験がなく、恋愛に対してとても奥手でした。
クリスマスの直前にクラスの男子にデートに誘われてドキドキしました。
彼は背が低いけれど顔がよくて話が面白いムードメーカー的なタイプで、驚きましたが予定がなかったのでOKしました。
地味な私を誘った意味が分からず当日は普段通りのカジュアルな服装で渋谷に行きました。
昼過ぎに待ち合わせて明治通りを散歩し青山のほうへ歩きました。
何を話せばよいのかも分からずに彼の話をウンウンと聞いているだけで時間が過ぎました。
クリスマスイブの渋谷はカップルばかりで、すごい人ごみのなかをはぐれないように一生懸命になって進みました。
夕方になって薄暗くなってきたころに青山の陸橋に差し掛かりました。
階段を登りきったところでちょうど街路樹のイルミネーションが点灯し、夢の中にいるようでした。
思わず立ち止まってイルミネーションを見ていると彼に手を引かれました。
それからずっと手をつないで歩いたのですが、何となく運命を感じてしまいました。
彼とは10年以上交際を続け、最終的には別れてしまいましたが今でも私にとっては大切な人です。
written by 恋エピ公式
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