せめて、今だけは本心を…

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元になったエピソード

学生時代の出来事です。

当時仲のいい女の子の友達がいて、よく家に行ったりペットの散歩に一緒に行ったりしていました。
男女の友達の仲ではありましたが距離も近く周りからはカップルに見られていたかもしれません。
ある日一緒に家でこたつに入って動画サイトで動画を見ていたら、相手は無意識だったかもしれませんが僕にもたれかかってきました。
この時から少しずつその子を意識するようになりました。

高校3年の3月、僕とその子は別の大学に行くことが決まり、その日はその子の合格が決まったこともあり、夜電話をかけました。
この頃友達ながらよく寝落ち通話をよくしていたのですが、いつもなら僕が先に寝落ちしてしまうところ、この日はその子が先に寝てしましました。

これまでは普通の友達として接していましたがその子が寝てから急に別の大学に進学して離れてしまうことに寂しさを感じました。

電話の向こうではその子の寝息が微かに聞こえながら
今の関係は崩したくないと思って気持ちはなかなか言えずに過ごしていました。

なのでぼくは寝息が聞こえ始めて、少し経ってからその子を起こさないように「好きだよ」とささやきました。

学生時代最後の甘酸っぱい思い出です。

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written by アリ