これは、私が上京しひとり暮らしを始めて間もないころ。
遠い北国に住む遠距離恋愛中の彼が片道3万かけて会いに来てくれた。
お互い北と南と遠い場所に住んでいるため、こうして年に数回会いにいって心の充電をするのがお約束。
しかし彼の困ったところがひとつ。
彼は夜に弱く、夜になるとすぐ眠気に負けてしまうのだ。
せっかくの半年ぶりの再会なのに・・・そうだ。いたずらしてやろう(笑)
まずはスマホで寝顔をパシャリ♪
次は~キスでもしてやろうか・・・な・・・・
がしっ!
突然手首をつかまれ、グイっと引っ張られ、起きた!?とビビる暇もなく、きつくがっしりと抱きしめられた。
ごごごめん謝るから苦し、ははなし・・・・・え・・・・・・
ZZZZZZZZ
寝てる!!!!???
彼は抱き枕を抱えるかの如く、がっちりと私を抱きしめていた。
全く身動きができず、寝るしか選択肢はなく、仕方なく心音を聴きながら眠った。
次の日、彼は全く覚えておらず、彼に寝顔の写真を見せてさらに赤面にさせてやったのは言うまでもない。
written by 藍田そら
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