先生のお陰で頑張れた…カタオモイのチカラ

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元になったエピソード

 これは私が高校一年生の話。当時、とある個別指導塾に通い始めました。そこでは先生がほとんど大学生。女子校に染まった私に、いきなり男子大学生の先生とは喋りにくいと思ったのも束の間、質問もしっかり答えてくれて、時間があるときは色々進路や、将来についての相談もしてくれました!
 塾の環境に慣れてきた頃、やけに声が気になり、後ろ姿を目で追ってしまう先生がいました。塾だけ着てくれる背広が長身のためよく似合っていて、帰るときの私服も茶色のモコモコした上着が可愛くて、、、小学生以来の久しぶりの恋でした。こんなにもある人のことを考えっぱなしで、塾に行く前は部活でボサボサになった髪を一生懸命直して、一緒に帰れる機会があったときは漫画のように胸がドキドキして、カタオモイのチカラはすごい!と感じました。
 しかしある冬の日、塾を辞める日が来てしまいました。その日は旅行のお土産を渡して告白しようと先生を帰り際に呼び止め、ほんとにかっこよくて好きでしたと伝えました。でも恥ずかしくて、好きでしたの声が小さく、かっこいいの方に対して全然そんなことないよと言われて最後の挨拶を交わし私の恋は終了。
 女子校の私が甘酸っぱい青春を送れたのは、どんなくだらないことを聞いても真剣に答えてくれた先生のおかげ。最後にありがとうございましたと伝えることができてよかったです。今は先生と同じ学部に入りたくて、必死に勉強してます!

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written by verth