高校生の頃のお話です。
私には中学からずっと片想いをしている人がいました。その人に気持ちを伝える勇気も出ないまま月日だけが流れていました。
ある春の日、帰る途中にある川沿いの桜並木を1人で通りました。そこで友達から聞いたこんな話を思い出しました。
“落ちてくる桜の花びらを地面に着く前に3枚キャッチできたら願いが叶う”
半信半疑でしたが、神様でも桜でもすがるしかないと思いました。必死に彼と両思いになれるようにと願いを込めて3枚キャッチしました。
家に帰りその花びらをしおりにしました。
その後何回も思いを伝えよう伝えようと思いましたが、行動にはおこせずじまいでした。
結局彼と付き合うことはありませんでしたが、桜の季節になると、一途に純粋に彼に恋をしていた自分を微笑ましく思います。
written by すー
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