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タイミングが合わなかったふたりでした

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元になったエピソード

Aくんとは私が15歳(高校一年生)の頃、友達の紹介で出会いました。

とても面白い人で、いつも笑わせてくれて、私がAくんのことをいつのまにか好きになっていました。
しかし進展はなく、彼は私のことをいつも「1番の女友達」と言っていました。
その関係が変わることはないまま時々暇なときに連絡を取る程度になり、気付けば大学一年生になっていました。

Aくんには彼女が出来てしまい、私も他の人を見ようと思い、連絡は疎遠になりました。
そして大学四年生の春、ふとしたきっかけでまた連絡をとるようになりました。
大学一年生の時から付き合っていた彼女とは、2ヶ月ほど前に破局し、未だに言い寄られている、ということでした。

連絡をとるうちに、やはりAくんが好きだという気持ちが蘇ってきました。
そして何度か会い、高校生の時も実は両想いだったということを知り、「元カノと話をつけたら告白するから」とまで言われていました。

しかし、元カノが妊娠していたのです。

Aくんの告白を待っていた私の想いはあっけなく崩れ去り、彼は何度も私に謝罪し、自分の責任だからと元カノとの結婚を決めました。
お互い幸せになろうと、約束をしました。

その一件があったことを友人が心配してくれて、気分転換にと出会いの場を設けてくれました。
そこで出会った人で、しつこく連絡をしてくる人がいました。
はじめは一切その気がなく、適当に関わっていたのですが、その人(Bさん)はAくんとはまた違った包容力があって自然に惹かれていき、半年後に交際することになりました。

交際から1年。
今でもBさんとラブラブなのですが、またふとしたきっかけでAくんと連絡をとる機会がありました。
「久しぶり」など言い合い、「結婚生活はどう?」と聞くと「色々あって結婚してない」と言われました。
話を聞くと元カノと結婚を決めた数ヶ月後、元カノのお腹にいる子どもが自分の子ではなく、元カノの浮気相手の子だと知ってしまったのだと言います。

Aくんは、あんなに辛い思いをさせた私に連絡をするのも申し訳なく、それからずっと1人で苦しみ続けていたようです。
しかし私にはもうBさんがおり、Bさんを好きな想いは揺らぎません。

もし高校生の両想いの時に付き合えていたら、もし婚約破棄になった時に連絡してくれていたら、と考えますが、今は後悔していません。

人生においてのタイミングというものの重要性を改めて感じた経験になりました。

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written by 恋エピ公式

マンガ作者

るう

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