中学3年生。
当時片思い中だった彼は
いつも騒がしい男子軍にいながらも
やけに目立つクールな人で
私はそんな彼に惹かれ
絶賛片思い中でした。
そんななか運動会終わったあとの
打ち上げでの話です
打ち上げも終盤なんの進展もなく
少し落ち込んでました。
そんなとき彼が私の近くにきて
(以下会話…名前はフィクションです)
彼「疲れちゃった?」
私「ううんそんなことないけど
恋愛って難しいなーって(笑)」
彼「え、橘誰か好きなの?」
私(ほーらやっぱり気づいてない)
私「うん!まぁね!絶賛片想い中ですけど!」
彼「ふーん。そっか!まっがんばれよ!」
私(本人に頑張れと言われると余計辛いです)
私「あんたには言われたくないね!(笑)」
そしてそろそろ解散の時間。
「みんなおつかれー」
その声とともに解散し
各自自宅に向かってるとき
彼が私を追いかけて走ってきました
私「え?なにどしたの?」
彼「いやなんかさっき俺無責任なこと言ったと思って謝りたくて!ごめん!!」
私「わざわざそれを言いに?家逆なのに(笑)」
なんて可愛げ無い言葉を言いながらも
内心嬉しくて仕方ありませんでした。
彼「んーまぁとりあえず遅いし家まで送るよ」
私「そんなことすると女の子は勘違いしちゃうからね!(笑)」
彼「まぁ別に橘には勘違いされてもいいかな」
私「あっそ!じゃぁ勘違いしとく(笑)」
と冗談言いながら並んで歩いてました。
家に送ってもらい彼ともバイバイした後
なぜか私の中で今日告白しよ!
当たって砕けろだ!よし!
という謎の勇気が湧いてきました。
でも直接言うのは恥ずかしくて
穴掘って入りたくなるので
メールで…
メール本文…
「勘違いしていいって言ったのそっちだからね。
うちのこと好きなの?なーんてね。うちはあんたが
大好きです。付き合ってください。」
震える手で送信ボタンを押し
すぐにベットに入りました。
返事が来ちゃったらきっと寝れない。
明日の朝見よう。
充電を切って私は眠りにつきました。
次の日の朝…
ドキドキしながら携帯の充電on。
彼とのフォルダには1件の数字…
緊張と不安と振られた時の恐怖
たくさんの感情が交わるなか
彼からのメールを開きます。
「びっくりした!まさか俺とは思わなかった!
橘の気持ちはわかったよ!返事はちょっと待ってね」
やっぱりなって思いと
週明けの学校どう顔合わせよう。
振られたわけでもなかったんですが
涙が止まりません。
でも時間が止まるわけでもなく
あっという間に学校。
憂鬱な気持ちを抱えたまんま登校しました。
彼「橘!おはよう!」
私「あっうん。おはよ」
告白のメール読んだのか?ってくらいの
自然な装いに苛立ちと悲しさが込み上げてきて
冷たい言葉しか返せません。
チャイムもなり先生もきて朝会。
先生「席につけー」
救いは彼と私の席は遠くて
教室では話すことほぼほぼないことでした。
先生「運動会おつかれ!ってことで席替えするぞーくじ引けー。そして番号のとこ名前書けよ」
男子軍「よっしゃー。女子からどーぞ。」
クラスの女子は順番にくじを引きます。
私は6。名前を書き元の席について男達の
クジ待ちです。
私(このタイミングで隣とか近くなったらまぢ学校これない)
なんて思いながらドキドキ次々と埋まってく
黒板をただ見つめてました。
そして彼の番。
彼「お!6!隣は?橘!」
神様は意地悪です、
告白の返事もないまんま
隣になるなんて。。
各自みんな新しい席につき班を作り
いつも通り班の決め事やらなんやらを
考えます。
彼「あっ消しゴム忘れた。橘貸して」
私「あーいーよ。」
なんで私から?別にほかの男子からでもよくない?
なんて思いながら消しゴムを貸します。
でも彼の自然な装いに私も慣れてきて
いつもと変わらない会話ができるようになりました。
休み時間…
彼「橘これごめん借りっぱだった!」
私「全然いよ!今日1日貸す!うちあるからもう一個」
彼「え?まぢ?じゃぁ借りるけど一旦返すから中見て」
意味わかんないなって思いながら消しゴムを受け取り
言われた通り中を見ます。
そこには「いいよ。」の一言
一瞬で告白の返事だ!
と思い彼を見ると
彼も顔を赤らめて「よろしくな」と。
すると班のほかの男子が騒ぎ始め
「やっと例の件返事したのかよー遅いわ!
橘も待ちくたびれただろーし。てか
お前好きなのになんで返事先延ばしにしたん?」
「両思いおめでとー!!!」
なんて言葉があちらこちらで
聞こえてきます。
担任の先生からも
「鳴瀬やっとかよ~橘おめでとう!
やっと鳴瀬から恋愛相談受けなくて済むわ」
驚きと嬉しさとわくわくと
言葉にならない感情が込み上げてきました。
そんな彼とは卒業式にお別れしましたが
今でも思い出すときゅんとさせてくれる出来事です
written by marika26
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