あのときの言葉は時を超えて現実に

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元になったエピソード

私たちが高校生の頃。
クラスメートで付き合って4ヶ月ごろの彼氏が、学校の休憩中にニヤニヤしながら、しかしいつもより少し緊張した面持ちで近づいてきました。彼氏の後ろを見ると、友人が何やらニヤニヤと彼氏を見ていたので『何かまた企んでるな…』とは思っていました。彼氏は私の前まで来ると「あの…!」と歯切れの悪い様子。続く言葉を待っていると「俺と結婚してください」とのこと。初めは『この先続いてるからわからないのに何を言ってるんだ』と思ったんですが、次には不思議と『この人ならいいか』と思っていて、自然と「はい」と返事をしていました。もちろん当時お互い本気ではなかったと思います。
7年後、晴れた日の観覧車の中で、私はその彼から当時と同じ言葉を貰いました。もちろん当時より彼は緊張した面持ちでいたし、言葉を貰った私は嬉し涙で顔はぐちゃぐちゃでしたが。あの時感じた『この人ならいいか』は大正解だった様です。

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written by まるこ