高校1年生の春。私の初恋は先生だった。
背が高くて、優しくて、笑顔がかっこいい先生は私のタイプのど真ん中!笑
まだ幼かったわたしには年上の先生がとても魅力的に見え、なんとか接点を持とうと奮闘してた。
高校1年生の秋。
学園祭のクラス代表に選ばれたわたしは、色々なプレッシャーや不安でたくさん悩んでいた。
そのとき、先生は担任じゃないのに相談に乗ってくれて、先生の優しさや包容力に惹かれ、内面まで好きになってしまった。
その時期から、勉強や友達関係、進路の相談など、たくさんの話をした。話をすればするほど先生に惹かれていく自分に気づいてしまった。
冬ぐらいから先生もわたしの気持ちに気づきはじめたらしいけど、普段通り接してくれた。
高校2年生の夏。
先生とネット上で連絡をとるようになった。
下の名前で呼んでくれて、おやすみって言ってもらえるなんて、1年前の私は想像もついていなかった。
毎日が楽しくて幸せで、ずっとこんな日が続けばいいのにって思っていた。
高校2年生の冬。
私と先生の噂が学校で広まり始めた。
学校で先生と目立って関わらなくなった私は、夜の連絡が心の支えだった。
でも、先生は仕事が忙しくなってきて、連絡が遅くなってきていた。
私のことを1番大事に思ってくれていて、気にかけてくれていたこともわかっていたのに、わたしは寂しすぎて、怒ってしまった。
先生から来た返事は「もう連絡しない。ごめんね。」だった。
わたしは裏切られた気持ちでいっぱいになって、毎日泣いていた。
あんなに両思いだと思ってたのに、騙されてたんだ!と思って恨んだ。
でも、ほんとは違った。
先生はわたしのことを思って、自分を悪者にして嫌われて近づけさせないことで、噂を消そうとしてた。
先生はわたしのことを1番に考えてた。
それに気付かずに頭ごなしに責めてしまって、それからあとは気まずくなって、連絡を取らないようになって、学校でも喋らなくなった。
でもわたしは先生のことを、まだ好きです。
忘れられない。
あんなに優しい人はもう他にはいないのに。
ごめんなさい、今でも大好きです。
written by yk
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