だまって、俺のカイロになってて。

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いつものように通学路を歩いていると、少し離れた先に幼なじみの嶺(レイ)くんが目に入った。


嶺くんは、塀に寄りかかって片手でスマホを操作している。



「え、嶺くん!?なんでここに!」



毎朝早く家を出る嶺くんは、いつもならこの道通りをとっくに通り過ぎているはずなのに。



「結蘭(ユラ)がいなくて寂しかったからだけど……悪い?」



さ、寂しかったの……!?


嶺くんとこうして話すのは、確かにかなり久しぶりではあるけれど。


やけに珍しく素直な嶺くんに驚いて、私はぽかんとなる。


すると、今度はギュッと手をにぎられた。



「えっ!?あ、あのっ……手、手が……っ」

「……うるさい。学校着くまでだまって俺のカイロになってて」



そうぶっきらぼうに言う嶺くんの手は、ひんやりと雪みたいに冷たくて。


嶺くんの横顔をちらり見ると、鼻がほんの少し赤く染まっていた。


こんなふうになるまで待っていてくれたんだ。


そう思うと、彼のことがますます愛おしくてたまらなくなりました──…♡

written by :*✿ひめりぃ✿*:

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女性 投稿エピ 41

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