俺が野球選手でお前はアナウンサー5

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臨海学校の夜 その2

担任「そろそろ自由時間終わり〜!部屋に戻ってくださーい」

「「「えぇ〜〜〜〜〜!!!」」」

興奮覚めやらぬまま夜の自由時間が終わりに近付き、それぞれの部屋へ(男女各2部屋ずつに分かれた記憶)

同じ班の私とうたは同じ部屋、ハナだけ別の部屋のグループでした。

部屋に入るや否や布団の場所取りジャンケンが始まり、負け続けた私とうたは廊下側の布団でゴロゴロしながら話していました。

うた「てかさっきのハナうざかったんだけど。ハチも王ちゃんに話し掛ければいいじゃん。何でいかないの?」

私「う〜ん、班も違うし家も反対方面だし…何話したらいいか分かんないし」

うた「ハナめっちゃアタックしてるけどいいの?まぁあんなぶりっ子、王ちゃんが好きになるとは思わないけどね」

私「いや、そうかな?多分クラスの女子で王子くんと一番仲良いのハナだよ」

うた「ありえない」

ハナと王子くんは同じ町内に住んでいたので、登下校で2人が話している場面をよく見かけていました。
おまけに教室では席も隣なので、楽しそうな会話が聞こえてくることも少なくありませんでした。

一方で私は、週に一度「おはよう」と挨拶するのも精一杯

このままいけば他の子に先越されるのは目に見えているのに、最初から両想いになれるつもりはないため、あまり焦りも感じず…

私「うたはいいね〜♪1年生からでしょ?もう付き合っちゃえばいいのに」

うた「ゆうくんが付き合おうって言ってきたら考えるかな〜」

「「「え、うたちゃん付き合うの?!」」」

同じ部屋の女子同士、当然のように恋バナが始まって「朝まで起きてようね」と約束したのに、気が付けばいつの間にか全員が寝落ちしていたのでした。


written by ハチ

エピソード投稿者

ハチ

女性 投稿エピ 30