臨海学校の夜
夕食とお風呂を済ませて、私たちのクラスはテレビのあるホールでくつろぎながら担任の先生とW杯のテレビ中継を観戦していました(ルールよく分からないけど楽しかった笑)。
ハナは王子くんと同じ班だったので、ハイキング中に王子くんと話したことや楽しかった出来事などを私はただぼんやりと聞いていました。
ハナ「あーで、こーで、あの時こうなって〜」
うた「ふーん」
私「ずるいぃぃぃ」
話しの途中、時々王子くんに絡みに行っては冷たくあしらわれて
ハナ「王ちゃん冷たい!」
と楽しそうに戻ってくるハナを見て、好きだと自覚してからまともに王子くんに話し掛けることができなくなってしまった私は、羨ましい気持ちでいっぱいでした。
ハナ「ハチも一緒に王ちゃんとこ行く?」
私「い、いい!何も話すことないし!」
ハナ「え〜?王ちゃん優しいから大丈夫だよ!行こうよ!」
私「むりむり無理!私は大丈夫だから行ってきて!」
おかしいかもしれませんが、私とハナはお互いに王子くんの事を好きなことを知っていて、ライバルとして正々堂々勝負しようと話していました。
ただ私はライバルと言えるほどアタックもしておらず、もしハナや他の女子が王子くんと両想いになっても仕方ないなというスタンスでいました。
うた「……」
続
written by ハチ
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