去年のハロウィンの事。
仕事の関係でどうしても寄らなければならない場所があり、その帰りの駅で人ごみに巻き込まれ転びそうになったことがあった。
そんなとき、1人の男性に助けられました。
雪みたいに白い肌で綺麗な瞳の色。
初めは女の子かと思いましたが「大丈夫?」と声を掛けられ
その声の高さで違うということが分かりました。
そのまま手を取られ、誘われるままに人混みを抜けていくと人気の少ない道へとやってきました。
突然連れ出してごめんね
ちょっと歩くけれど、1駅先の駅から乗った方が安全だから。
それまで自分と話をしながら歩こう。
大人みたいな見た目なのに、言動は少年のような彼の言葉に、知らない人にはついていってはいけないと言う当たり前の言葉も忘れ、気がつくと頷いていました。
お互いに自己紹介をして、そこからは色々な話をしました。
思いのほか早く感じてしまった駅までの道に少しだけ寂しさを感じました。
また会いたい、そう伝えると彼も同じ気持ちだったようでお互いの連絡先を交換しました。
それからは連絡を取り合ったり、仕事終わりにご飯を食べに行ったり…。
それでも仲が進展することはありませんでした。
告白する勇気もなく、それでもいつもにこにこしている彼は私の事をどう思っているかもわからず…
そのまま1年が経ち、またハロウィンの季節がやってきました。
その日は私の家でご飯を食べる約束をしていました。
食事を終えてから二人で今日の為に用意したお菓子を食べながらソファでテレビを見ていると、カーペットの上に座り、ソファを背もたれにしていた彼がふと私の隣に座りじっとこちらを見つめてきました。
「どうしたの?」
「もう待てないから、聞いちゃうね…俺の事すき?」
突然の質問に動揺してしまい回答を濁しながらじりじりとソファーの淵まで移動すると
彼もこちらに来て、ついにソファの端まで追い込まれ…
「俺は、すきだよ」
「きみはいつ、好きって言ってくれるの?」
なんと私に不意打ちのキス
一連の出来事に頭が追い付かない私はキャパオーバー…
私の気持ちは彼にはバレバレで…でも、私が告白してくれるのを楽しみに待ってくれていたそうです。
今でも彼とは、ラブラブです♡
written by 恋エピ公式
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